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昨年秋の成果(ルリ系の採集とか標本)

昨年の10月末から11月中に頻繁に行ったルリ系採集で
得られた成果の標本化が完了したのでアップ。

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ザッと6~7回くらいの採集でこの数です。
採れる時は1本から10頭くらい出てきました。

日中採集して、夕方に〆て深夜に展足がデフォなので
20頭近く採れた日は展足地獄に陥りました。

オオルリ、トウカイコルリ、ホソツヤルリと採集できましたが
オオルリが個体数的には断トツで採れました。
オオルリは♂の大顎の発達も良いし、♀の色彩も豊かです。

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こうやって、アップしてみると、当時(といっても4ヶ月前のこと)を
思い出して、また行こうかな~とか思っちゃいます。
今は雪山だから一人でいくのはちょっと怖いし、スタッドレス履いてないのもあるので
また秋に紅葉狩りがてらハイキング感覚で行こうかと思います。


全ての個体がとりあえず↓くらいの展足ができればなあ……

DSCN9908


これでも、まだ「う~~~ん……」という感じですが
これが今のところ一番上手いかなあ……
ルリのような小さい虫の展足は、「目・腰・手首」の三所責めを容赦なく
食らわしてくるので、経験の他にも気合が必要ですね。
あと、先が細いピンセットと00号針。

酢酸エチルの入手

標本作製で悩むのは死虫の確保。

酢エチで〆るってあるけど「酢エチ」ってどうやって
入手できるの?っていうのが今回のネタ。

自分も結構長い間酢エチ入手は複雑かつメンドイ手続きとか
あると思っていました。
しかし、標本作製をするにあたって実際に酢エチを扱う中で
どんな方法で入手しているかを挙げてみます。


DSCN9861

まず、一番最初に入手したのが「マニキュア用除光液」。
100均で容易に購入でき、標本作製用なら十分です。
成分が酢エチであることが重要で入って無いものもある為、要確認です。
100均を渡り歩く可能性も無きにしも非ずですが
取り扱いは多く、入手自体は1番簡単です。
正直、学生の頃に知っていれば……と悔やまれます。


DSCN9859

次に入手したのが試薬。
入手先が酢エチの取り扱い(入荷)ができるショップ。
今はなかなか個人で取り扱わせてもらえず
薬局などでも断られることが多いそう。
自分も巡り合わせで入手出来てると言った感じで
取り扱ってくれてるところを探すのが手間です。
なお容器がビンの場合、割れる為注意。


DSCN9858

最後に入手したのが工業用。
昆虫文献 六本脚にて通販で購入。
購入するにあたっての流れは
1.会員登録を済ませる。
2.カートとか無いので、メールで購入したい旨を伝える。
3.返信メールが来る(在庫確認、発送案内、各書類の手配の旨の内容)
4.配送され到着を確認後、代金を振り込み書類を郵送して終了。
といった流れ。
特別なのは書類の郵送程度。
書類自体は毒劇物譲渡状2部で1部は返信メールに添付されているのを印刷し
六本脚に郵送。
もう1部は商品と同時に配送され、それは製造元に郵送。
書類は受け取り側の署名と捺印が必要。
入手自体は手間はかかるも思ったよりは楽チン。

1斗缶(18L)の取り扱いがありますが
4L缶のほうが使い勝手が良さそうなので4L缶を購入しました。
それでもスポイトやピペットが無いと扱えないですね。



今回は3パターンの入手を紹介。
どれも価格自体は安いのが特徴。
試薬は1000円程度、4L缶も2500円(郵送料別)。
なお、除光液程度なら知れた量ですが
たくさん気化するとこっちが死んでしまうので
基本は屋外や換気の良いところで取り扱いたい。
また目に入ると失明する恐れがある為、注意。

気をつけて取り扱いましょう。


標本製作~しめについて

虫が増え過ぎた時の行動パターン。

・大抵の人(友人やショップなど、交友のある人
   
   譲る(あげる)・交換・売る

・孤高派(俺。つまり交友が無い人
 
   標本にする・蛹の段階でエサ・
   外界へ解き放つ・食用・実験用・・・etc

まあ、いくら孤独でも業界をかじった人間なら
放虫のご法度レベルの高さや食用にしても大して美味くないことも知ってます。


そんな愚行をするほど孤独をこじらせて狂っちゃいないので
増え過ぎたら自分は標本にしてます。

売るという手段もありますが梱包めんどくさいし
譲ったり、交換はお返しいらないし、やっぱりめんどくさい。


そんな訳で標本にするのですが
重要なのが新成虫を標本にするタイミング。
それが今回の本題。

標本製作をし始めて1年くらい経ちますが
経験的に新成虫の標本化はちょっと厄介です。
自然死した個体よりは臭いが無いぶん良いですが
やはり各部が弱いです。

羽化してから2ヶ月経つともう一見固まってますが
酢エチでしめると関節超ユルユルで外骨格もまだ完全には固まって無いようで
壊れやすく、きれいに仕上げるには勘弁願いたい状態。

羽化後は3~4ヶ月以上は待った方が無難かもわかりません。
ペアリング可能時期と一緒と考えても良さ気です。


今回は、酢エチ処理後に死後硬直した大顎を調整しようとして根元から逝ってしまった
東ジャワパリーの教訓からの内容でした(STMの軟化も甘かったけど

標本製作 一応、完成

標本製作中のカブトムシの乾燥が終わったようなので
仕上げに入りました。


まず、展足する為にとめていた針を抜きます。
50~60本使っている為、1本1本抜くと時間がかかります。
まとめて数本づつ抜きますが、あまり大胆にいくと
符節や触角が壊れるので大胆かつ精細に抜きます。

次に上翅右側に針を貫通させます。
カブトなので無難に4号を使いました。
BE-KUWAのピンセットを使って刺すやり方でやると楽ですが
この作業は誤って標本を壊しそうで冷や冷やです。

画像 1697.jpg
針を貫通させたら、平均台で高さを合わせます。
あらかじめラベルを用意しといてこのときに一緒にラベルも調整します。

後は標本箱に並べて完成。
頑張って展足したつもりですが、各所に粗さが目立ちます。
ただ、並べたのをパッと見ると雰囲気があって良い感じ。
画像 1699.jpg


とりあえずはカブトムシの標本製作は完了です。


ちなみに同時期に展足したオオクワガタは、カブトに比べ乾燥に時間がかかるようで
まだしばらくは乾燥させないと駄目そうです。

トンデモになってきた標本製作

ダニがついてしまった乾燥中の標本を投入している毒ガスゴミ袋の様子を確認したら
発泡スチロールの上に置いたナフタリンがめり込んでいるのを確認。

画像 1694.jpg
画像 1693.jpg

どうやら、スチロールを溶かしているようだ。
ショップの店長が「プラ製の標本箱にナフタリンをいれると
標本箱が溶けることがある」っていってたけどなるほどと。

とりあえず、ダニは既にいなくなっている様だったので
ゴミ袋の外に出して、飼育部屋での乾燥はちょっとあれなので
寝室で乾燥させることにしました。

このまま、うまく乾燥してくれれば良いのですがね。
標本にする虫の後がつっかえているので
あまり、冷や冷やする標本製作にならないでほしいところです。

標本にダニ発生

今を去ること1週間ほど前に、乾燥中の標本にダニがついてしまいました。

厄介なコナダニではなく、ブラシであっさり落ちてくれるやつですが
乾燥中の標本となると水を流しながらブラシで落とすわけにはいきません。


水洗できないとなると、毒でダニを処理することにしました。
あっさり書いてますが、ダニを何とかしないと標本をオシャカにするので
結構、やっきになってやってます。


まず、ゴミ袋に展足して乾燥中の標本を崩さないように入れて
一緒にナフタリンを適当に投入して口を締めました。
簡易毒ガス室でダニを壊滅させようという試みです。

しかし、効果は薄かったようで
3日経過した時点で開封したらダニが生きてる。
ナフタリンを置いた付近はダニの死骸がいるけど、
完全に死滅にまでは至れませんでした。


そこで、今度は酢エチを脱脂綿に染み込ませビンにいれたのを
ゴミ袋に入れて、さらにナフタリンの量を増やして袋の口を締めました。
↓こんな感じです。
DSCN9440.JPG


そして、本日開封。
人間も死滅するんじゃないかと言うほどの激臭でしたが、
どうやらダニは死滅している様子。
とりあえずは駆除には成功した模様です。


ただし、このまま再び乾燥させてもダニが寄ってきてしまう恐れがあるのが
ネックなので、解決案が浮かぶまでは毒ガス袋に入れたままにしておきます。


しかし、乾燥中にダニが寄ってくるなんて予想だにしていなかった。
展足さえすれば、あとは乾燥して標本箱にいれるだけと思っていたのでまさかの展開。


我が家では、コバエは発生ていいないものの
度々ダニには悩まされている……
成虫飼育に関しては広葉樹の埋め込みマットからダニ対策マットへ
移行してからはかなりマシになったものの、今度は標本に魔手を伸ばすとは……


標本製作~虫をしめる

今年、採集したカブトムシの展足が終わってひと段落つきました。
10頭ばかりでも、1頭30分かけて展足する自分には3日がかりになりました。

さて、今回は次回しめる際に自分へのおさらいを含めて
虫のしめ方についてです。


まず、クワガタの乾燥標本の製作は自分の知りうる限りでは
・飼育していた虫が自然死した後に製作する
・飼育中・採集後の虫を薬物で殺虫後、製作する
の2択になります。

ネットでは、クワガタの標本は生き虫好きの方が多いからか
自然死を待ってからしめる作製法が多い気がします。

ただし、自然死の場合はできるだけ早いうちに処理しないと
標本にならないくらい腐敗させてしまうはめになります。
わかっていても、処理が遅れてダメにしがちです。
おまけにどんなに頑張っても多少は腐った臭いがします。
自然死のメリットは自らの手を下さないで済むことと
虫の天寿を全うさせることができたという達成感、満足感で
標本にするにあたってはメリットとは呼べるものではないと思います。


そこで、今回は生き虫を酢酸エチルでしめる方を選択。
酢酸エチルは、そもそも手に入れにくいという最大の壁がありましたが
先人達のおかげで除光液という代替品で入手可能になりました。
100均で購入可で、現状どこでも手に入ります。

DSCN9382.JPG


使用方法としてはいわゆる「毒ビン」を作ることで使えるようになります。
毒ビンの準備は
密封できるビン、脱脂綿(※酢エチが染み込めば何でも良い)を用意して
ビンの中に脱脂綿を入れて酢酸エチルを染み込ませれば完了。

毒ビンの準備ができたら、標本にしたい虫を投入。

DSCN9389.JPG

ビンに入れる前に虫を綺麗にしようがしまいが好き好きですが
ダニはついたまま投入しても酢エチの前では落ちました。

個体差あれど、1日で大抵しめれます。
上翅を開いてしまう個体も中にはいますがそれは展足の時に何とかしましょう。
とりあえず蘇生してしまわぬよう、確実にしめよう。

毒ビンは作った後、しめれる限り使えると思いますが
あまり不潔にすると気分が悪いので、適当なところで清掃します。


とりあえず、今回はしめるとこだけにしときます。
後日、展足についても触れようと思います。

初めての標本製作

唐突に標本製作を始めました。
飼育オンリーでは基本的に日々のエサ替え以外は暇になることが多く
特に産卵セットを組んでる期間は暇つぶしが無いと
不必要な産卵経過の観察をしてしまいがち。

虫に触れつつ、かつ長期的に取り組む作業ということで
今まで敬遠していた標本製作に挑戦。
ずぶの素人なので、BE-kuwaや他サイトの見よう見まねで
用品を揃えて製作に取り掛かることにしました。


そういうわけで、まず毒ビンを作って
採集品や単独♂をしめていきます。

DSCN9389.JPG

酢酸エチルはマニキュア除光液を転用。
脱脂綿によく染み込ませ、生体を投入。

しめ終えたら、虫をきれいにして展足。
本のプレートをモデルにピンセットと針で
チマチマ整形していきます。

飽きたr・・・納得する展足ができたら乾燥します。
何ヶ月で乾燥できるかな。

DSCN9392.JPG

画像右のインドクルビは2ヶ月くらい、
左のカブトムシは3ヶ月くらいとみてますがどうでしょう。

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プロフィール

庚午 虫蔵

Author:庚午 虫蔵
久留米専。
自称
「最後のクワガタ狂世代」
の足掻きです。

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