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名状しがたい巨大幼虫のような何か

去る2時間ほど前、ブリードルームの棚を開けようと
忌まわしき、全くといって良いほど生体反応の無いボトルを2本掘り返してみた。

このボトルは2011年久留米1番の♂個体が入ったボトルで
11月3日に2本目投入となっており、1つは25.2gとまずまずのサイズながら
もう1つは恐るべきことに8.2gという矮小個体であった。
こんな失敗サイズに♂♀同定をするなんてどうかしてると
我ながら、当時の自分に対しては嘲笑を隠しきれない。

さて、死亡しているか、はたまたとっくに羽化しているか
慄然たる思いで25.2g入りのボトルを掘り進めていくと
ボコッと穴が空き、大型の幼虫が姿を表した。
慎重に秤の上に乗せると31.8gと数字は指している。

在庫に良いボトルが無いぞと混迷に陥れられる中、
2ヶ月くらい前に購入しパリー用に熟成させている1400ボトルへ投入することにした。


次は、半年も1本目で引っ張ったのにも関わらず
低温飼育の為か8.2gなどという個体が入ったボトルを掘り返す。
ボトルの7分目辺りでまたしてもボコッと大穴が空く。

しかし、今度の個体は直前に何度もボトルを振って確認をするという
羽化または死亡していない場合は幼虫飼育において最も冒涜的な行為を
悔やむに悔やみきれない程の数字が秤に表示されることになる。

その数字は37.4gと
まさに名状しがたいほどの大型とされる幼虫であった。

まる8ヶ月間入れっぱなしで、8.2gから37.4gという
まさに宇宙的な成長を遂げたこの個体であるが
入るべきボトルはまたしてもパリー用1400である。

申しわけ程度にサラシで酸欠防止をするがこの大型幼虫はあまり期待しないことにする。
しないほうが落胆する時の度合いも小さく済むからだ。

温度ショックが効かなかったこの2頭の幼虫は
今後、蛹室を作りにいくのかさえ全く解からない。

考えうるパターンとしては
交換後すぐさま蛹室を作りにいくか
大暴れをかまし発酵マットに入れ替えるか
暴れるにしても暴れないにしてもセミ化を決め込むかの3パターンがデフォルトと思われる。

私の理想は1ヶ月間、交換前と同じ温度で体重を取り戻させ
その後、降温し再び温度ショックをかけて蛹化に持っていくというパターンだが
難しいだろう。
オマケに蛹室を作っても、無事に蛹化できるか
蛹化しても無事に羽化できるか、となると諦めのほうが大きくなる。

これが昨年の12月頃におこった事象であれば
まだ少しは期待を持てるのであるが。


それにしても、完全に失敗したと思われた2011年久留米1番から
このようなサイズが出てしまうとは……

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2011年久留米 現時点での羽化報告的な

2011年久留米2番の大型♂はほぼ全て羽化し終えました。

残りの2番♂は昇温後の3、4月で暴れて捨てビンに投入した個体群なので
サイズは期待できそうにないです。
78mmいけばデカイくらいです。

1番も羽化し始めてますが、こちらはハナっから期待できそうにないです。
80mmくらいまでは出るかもですが、アベレージは恐らく2番以下です。


さて、2番の大型♂はというと確実に81mm台キープしそうなのが3頭。
80をキープしそうなのが3頭といったところ。
82はいけませんでした。
81.7~8くらいが最大かな……

♂78.0mm×♀51.0mmの掛け合わせで最大81オーバーが3頭。
余所様のブログを見てると物足りない数字だが
改めて考えれば、大型狙い初年度のブリードで目標である80は突破できた。
手探りの状態でクリアできたのは大きい。

2012年ブリードの種親は2011年に比べて大補強をしたので
これは早くも来年が楽しみです。


♀については現時点で53mmオーバーは2頭。
50~51mmが一番多く、たまに小さいなと感じると49、
ちょっと大きいなとおもっても52と言った感じ。



さて、羽化早々でちょっとせっかちですが
2013年ブリード構想に2011年久留米2番を種親に入れることを練っています。
まだまだ解かりませんが♂は81mm台の中の1頭、♀は53mm台の2頭を使おうと思っていて
インはやらない方向で、いずれの個体も補強個体とアウトでいこうかと思っています。

せっかく自己ブリード個体が出来たので、ギネスを狙うにはちょっと
胸を張れるサイズでは無いですが、良い血統に育ててみせます。
全て補強で固めた2012年ブリードに比べれば
自己ブリードも混じる2013年ブリードは気合の入り方が違います。

2013年ブリードの種親は自己ブリ羽化個体と今後の補強個体、
そして2012年ブリード種親の中でもずば抜けた1、2番の種親♂83mmと
5、6番の種親♂82mm(実測83mm中盤以上)を構想に入れた
自身最高の布陣で臨む予定。
もちろんカギの一つ、良い補強が前提になりますが……


羽化個体の写真はもうボチボチしたらアップしていく方向で。


2011年久留米 ♂の羽化ラッシュ

2011年久留米2番の♂が羽化ラッシュ真っただ中である。

この時期は良いニュースもあれば、悲報もある。

まず、良いニュースでは、とりあえず80オーバーは達成。
最大82くらいまでは出したいが……


悲報はオアシスに入れた、最大♂がまさかの蛹化不全。
重度なので確実に死にます。
最大32.0gだったので83を期待したがう~む……

オアシスに入れた個体は幸が薄い。

オアシスに入れた個体で羽化待ちはあと3頭いるが
大きくても80程度だろう。
マツノさんから直接購入のペアからだったので
オアシスが当然良い成果が出ると思っていたが特別そうでもなかった……


あと、悲報らしい悲報は蛹体重23.8gの個体だが
固まると82mm切ってしまいそうな感じがする。
コイツで82を切ると、もう蛹体重23.4gの個体くらいしかいない。
23.8gの個体は太いのもあるが、全体的に寸詰まってしまった。
23.4gの個体は現在羽化中ではあるが、スリムそうで良さそうだ。
上翅は無事閉じているので羽化自体はもう大丈夫であろう。

蛹体重22.4gで81mmを越えてきそうな個体がいるが
23.4gもそれに倣ってもらいたい。

ちなみに、羽化ラッシュはせいぜい中盤にさしかかった辺り。
まだまだこれから羽化する1番を加え、多くの♂が羽化してくる。
しかし、低温でイマイチ成長させれなかった1番はどれもこれも小さいという。
あと、残りの2番も4月前後に暴れて捨てビンに投入した個体がメインなので
大きくてもせいぜい78で止まりそうな気がするという……


う~ん……
今年は80オーバー二桁は無理か。

82~3くらいまでの手ごたえは感じてきたし、
2012年の種親はサイズでは2011年の種親を凌いでいるので
来年は確実にレベルアップするであろう。

しかし、84と83に一つ壁を感じた。
目標は84オーバーとなるだろう。


今年の羽化報告について、本当は早く画像をアップしたいところだが
羽化個体はまだ固まりきってないので、もうしばらく待ちたいと思う。

やはり、1年の成果なので待ち遠しさはあるが
せっかくなので焦らずいきたい。




2011年久留米 蛹化ラッシュ中

2011年久留米は蛹化ラッシュを迎えておりますが
まだ羽化は♀の2個体のみ。

近日、3頭目の♀が羽化しそうですが
♂はというと、5月20日くらいまで待つことになりそう。

蛹化前の暴れが多く、蛹化不全も発生しています。
50頭以上はいた♂も、少しずつ数を減らしています。
無事に羽化までたどり着く個体はいくつになることやら……


サイズのほうは最大は81くらいになるとは思っています。
82はもしかしたらの世界で、83は奇跡の世界。
親は31.0gからの78.0mmなので、還元率を期待するのはちょっときついですね。
暴れて捨てビンに移した結果、75~77くらいとか
あと一歩大台に届かない78~79くらいの微妙な個体も多く出てきそうです。
♀は53は出てくると思います。
54はちょっとキツイ感じで、50~51が多いのではと踏んでいます。

ちなみに最初の1頭目は50切っていそうです。
2頭目は50を超えてそうですね。
♂は80、♀は52を境にうちではめっきり数が減りそうな予感がします。



2011年久留米 1頭目が羽化

2011年久留米の1頭目が羽化しました。
♀個体ですが、ボトルの底でしかも中の状況が確認しづらい場所に蛹室を
作った為、画像は無しで。

羽化はまだ1頭のみですが、全個体の半分以上が蛹室を作りあげています。
♀の方が早めの蛹室作成、蛹化の流れですが、ここにきて
♂の個体も蛹化し始めています。
まだ大型の蛹化はほとんどなく、多くが3本目暴れ→捨てビン投入で
23~26g程度の失敗君ですが、羽化が近づくと小さい個体でもワクワクしてきますね。



昇温を3月から始め、最高温度到達が3月中旬、
蛹室作成し始めを4月前後で確認、4月中旬以降から蛹室作成ラッシュ、
4月下旬より蛹化ラッシュ、とここまではシナリオ通り。
大型個体も5月上旬には蛹化し始めてくると思われ
そうなると、やはり6月くらいに羽化ラッシュの最盛期が来そうですね。


シナリオから逸れたのは、思った以上に暴れがでて捨てビンを使ったこと。
大型クラスでは覚悟していましたが、中堅クラス(27~29g程度)で
かなりの頭数が暴れたのが痛かった。

見捨てるのも癪なので、経過を観察してみようと
セオリー通りの1400cc規格の捨てビンと800cc規格の捨てビン、そして
アンテマット固詰めを用いましたが、いずれも蛹室を作成してくれました。
25g以下まで痩せた個体は800cc規格かアンテマットで
十分そうだということも解かってきました。


しかし、暴れを減らさないと……
来年以降の課題です。

2011年久留米 初蛹化個体確認

2011年久留米2番より、最初の蛹化♂個体が出てきました。

DSCN0060


最終体重は26.4g。
DSCN0061


一番手はこっちだと思っていた25.2gの個体も近いうちに蛹化しそうです。
ちなみに、このサイズだと流石に目標である80mmへの期待は無いに近いです。
この辺(25~27g)は、我が家では低温飼育による発育不良(20g前後から以下)を除いた
通常通りの成長をした♂個体の中では小型の部類になります。
ただし、3本目にHSボトルに入れた個体たちは基本的に捨てビンを使わずに
蛹室を作らせているのでまだマシなサイズは期待しています。

何せ、LEVIN-Gに入れた個体たちは暴れて捨てビンに投入する結果になり
27~29gあった中堅クラスが軒並み23~26gまで減量してますので。
30g以上あった個体も、25~28g台まで減量してしまった個体が出てます。

一番悲劇的な個体は3本目交換時31.2gまでいった個体で
昇温後の暴れで28.4gまで減量し、捨てビンに入れるもそこでもごった返し
25.8gに減量、そしてさらにもう1本捨てビンをメチャクチャにして24.6gに減量。
結局、アンテマットを使い蛹室を作らせました。

これを見て、どうしようもない個体はアンテマット行きに決め
さらに2頭、ダメダメちゃんをアンテマットに入れてます。
アンテマットが最後の砦状態ですね(羽化優先で見たら)


あと、もう1個。
HSに入れた個体は1番手に蛹室を作製してくれました。
LEVIN-Gに入れた個体は、上記の通り捨てビンを使った個体が多いですが
捨てビンに移動せず蛹室を作ったヤツもいて
そして捨てビンで蛹室を作製した個体も出始めてきました。
気になるのはオアシスに入れた個体たち。
暴れて捨てビンに交換した個体もいますが、あまり動きが無い上
蛹室を作ってる感じもしない不気味な個体群です。
オアシスは平均して成績が良いので、何としてでも暴れずに
捨てビンを使わずに羽化させたいです。


今年は、初の冬期温度(18℃約1ヶ月半)と昇温(MIN18℃→MAX26℃)をしましたが
無事に蛹室を作るか不安でした。
とりあえず、課題は山積みですが蛹室の作製、蛹化は確認できました。
初めてのブリードで産卵セットを組んで割るまでの流れを彷彿させるように
2011年ブリードにおいて幼虫飼育は初めてのことばかり(飼育数、温度管理、菌糸調達)で
上手くいくかな、上手くいってるかなと不安と楽しみが絶えない1年でした。

上に書いてあるのを見ると、頭を抱えたくなる状況ですが
基本的にやっぱり「どうしたものか」という点に目がいってしまうので
ネガティブなことを先に書いてしまいがちです。

良い方を見れば、HSからは30.6g、LEVIN-Gからは31.2gで
暴れずに蛹室を作ってる個体がいて、目標の80mmを達成できそうな個体がいます。
そして、ちょっと不安ながらもオアシスには失速したLEVIN-Gの32.2gに
変わって期待度ナンバー1の32.0gの個体がいます。
親個体が31.0gから78.0mmなので、還元率の遺伝は期待するのはナンセンスですが
30gを超えて暴れさえなければ80mmオーバーの期待はしてしまうものです。
しかも、もしたまたま還元率が良ければ82~3とか妄想もしますね。


ちなみに♀はかなりの数が蛹室を作成しています。
蛹室を作るのは、やはりHSの成績が良い感じで捨てビンを使ってません。
オアシスに入れたのは、2本目羽化を狙ったのですが逆に古くて
昇温後とんでもなく暴れた為、全部捨てビンに移動してます。
オアシスにしてもLEVIN-Gにしても言えることですが傾向としては、
古くなって劣化の激しいビンは暴れて捨てビンの使用を余儀なくされてると思います。
12月以降に交換した個体群に対して11月以前に交換した個体は
かなりの暴れ率を誇っている感じです。
最大♀の16.2gは暴れず蛹室を作っている感じなので期待できます。
ボトル側面から見える個体でそこそこ大きいサナギもいるので
♀に関しては悲観的にならずに済みそうです。

しかし、♀に関しても1番は平均すると小さい。
♀に関して言えば、条件的には1番も2番も大差ないはずだけど。
1番は還元率に期待できるラインですが、♂は低温でミスり
♀もパッとしないという……
2013年ブリードは2011年2番+補強でいきそうな気配です。

久留米2011年ブリード近況

3月中旬に昇温してから、下旬に♀で蛹室を作り始める個体を確認し
4月頭に蛹室を作製する♂個体も確認できました。

4月中旬になろうとする今現在では、♀の半数くらいが
蛹室を作製し、一部は蛹化しました。
♂も暴れを経験してそのままのボトルの個体、暴れ後に交換した個体、
暴れ無かった個体のそれぞれで蛹室を作製している個体が確認できています。
中には30g級で暴れずに蛹室を作製した様子の個体もいますが
ボトル側面からは見えず、正確な判断はできません。

今年は、多くの個体が暴れた印象がありますが
2番の暴れもボチボチひと段落してくれそうです。
ただ、1番の低温管理組は小さいまま、暴れ始めており
サイズはかなり期待できそうにありません。
2番はまだ、大台の可能性があります。

それにしても、なかなか暴れがおさまらない個体もいます。
交換しても、交換先で暴れる奴は特に厄介。
1頭だけ、どうしようもなくてアンテマットを詰めた1400ボトルに入れて
恐らく蛹室を作製した感じになってますが、他にも数頭厄介そうなのがいますので
試してみようかとも思います(もう、そういう個体はサイズ的にはアウトなんですがね)


さて、羽化ラッシュは♀はGW以降、5月半ばが山になりそうです。
♂も6月前後に1回、山がきそうですね。
暴れて24~25g台の個体がそのまま蛹化という個体がかなり多そうですが
少ない28gオーバーの無難に蛹室を作製した個体達には、
ぜひとも無事に羽化してもらいたいものです。


昇温後の暴れ

かの大震災から1年。
多くのクワガタ好きがあの地震で恐れ慄いただろうことがまだ記憶に新しいです。

さて、ブリードルームの昇温ももうすぐ最高温度に達します。
期待のボトルからは暴れはないですが、あまり良い状態ではなかったボトルから
暴れが来ました。
まあ、交換後ちょっと暴れたボトルだし、案の定また暴れたかという感じです。

DSCN9947


DSCN9950


他の種でそうですが、こういう風に上部に上がってしまうとまず小さくなっています。
案の定28.2g→25.0gまで減少しましたが、まあこんなもんかという感じです。

DSCN9951


他のサイトでは暴れる個体は例え良い個体で羽化しても
傾向としては良くないという考え方がありますが、
例外もいますので難しいところだと思います。

ただ、やはり基本的には良い傾向ではないとも思います。
暴れる原因に、血統背景と菌糸のタンパク含有がありますが
ここら辺はまだ感覚としてはつかめていないところ。
2012年あたりはたくさんのラインをやるので少しはわかってくるかもです。


ただまあ、暴れ用のボトルを用意していないので
できれば暴れないでほしいですね。


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プロフィール

庚午 虫蔵

Author:庚午 虫蔵
久留米専。
自称
「最後のクワガタ狂世代」
の足掻きです。

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