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BE-KUWA50号の書評

BE-KUWAも50号ですか……
感慨深いものです。

ここ何年かで、ショップ曰く「BE-KUWAも売れなくなってきたねぇ……入荷も考えるよ」とか
読み手側も「正直、今まで読んできたから買ってるよ」とすっかり人気没落気味ですが
やはり昨今のクワ情報誌の状況を考えると生き残ってきてるだけに今後も頑張ってもらいたいものですね。

一時は近所のツタヤですら扱っていたのに、最近は中心街の大きな書店でも扱わなくなってきてるのが寂しいですな。
まあ、これまでプレミアがついたり、ホペコン・美形コンで盛り上がってこれたのが異様だったのでしょう。


さて、50号の書評ですが甘口評価で読みごたえはあると思います。
辛口だとワクワク感は足りないかなという感じ(試してみようとか採りに行ってみようとかは無い)

巻頭のインドのガタ特集は、「毎回お馴染み大図鑑買えばほとんど補完できる」内容ですが
1380円出して得れる情報としては大変、勉強していただいてる内容ですね。

飼育記事はウッディー、ボーリン、アンテと10年ちょっと前なら
話題性だけでバツグンの布陣でしかも内容も神になってた感じの内容でしたね。

ギネス養成のは、前回同様で「キチブリーダーならみんなやってる」という感じの内容。
ただ、同じ種でも産地や血統によって適正温度が異なるので
そこを踏まえたうえでの低温管理が優勢という内容なのではないかなあという感じ。

テラリウムはあまり興味ないですね。
でっかい水槽置くスペースがあったらその分ブリード棚置くか標本箱置きます。

自慢写真のは、他人のブリードルームとか知れたら美味しい企画だとは思いますね。

ギネス号の審査裏座談記事は、やっぱりエラフスの管理かーという感じ。
あれは文面だとイメージ的にはハウス野菜の栽培みたいな感じが……

小島氏の記事は対馬のオオクワですか。
北海道と並んでキナ臭いところですね。
以前に地元のショップで対馬産を見たとき同様に写真で見る限りは
オオクワらしい形状だと思いますね。


総評では、やはり可もなく不可もなく。
記事によって書いてることがてんでバラバラということはないのが編集の頑張りと思いますが
アクの強い偏見に満ちた面白い記事もまた無いという感じですかね。
ショップの片隅で投げ売りになってる10年前のKUWATAの内容のほうが好みかな~(笑)

BE-KUWA49号

オオクワギネス更新ですか。

本音としてはハードルが上がるのですが
同じように全力投球してるブリーダーサイドから見ますと素直におめでとうございますと言いたいですね。

BE-KUWAギネス号も、もう国産オオクワの更新時はコメント無しで
「祝!オオクワ更新来ました!」ってだけ書いて、後は作出者のコメントだけ載せたほうが良い感じがしますね。
評価が難しいの分るんですが、「それは技術なのでしょうか。」なんて見たくは無いですよ?

とまあ、相変わらずの審査員の畜生コメントにとやかく言ってみる。


しかし、48gが出て40gボッコボコという剛の川西に
今回の最大35g、30~33g程度で84~mmが出てしまう能勢YG。

この能勢YGはやっぱり、最終ビンで伸ばしているのでしょうかねえ。
思うに最大体重を良いタイミングに持ってきた典型的な例だと思うんですよね。
いつだかどこぞのクワ談話で「幼虫はあんまり早い時期に重さを乗せてもね、
維持はするけど、元気が無くなってしまうのか羽化しずらい」
「まだまだ成長するぞって元気な幼虫ほど羽化もすんなり行く気がする」って話を聞いたのですが
今回のギネスを見ますとまさに典型的な例だと思いました。

2月交換で全体的に体重下げ勾配のラインが
4月中旬に蛹室を作るとすると、マジでパないっすよ状態。
3月半ばに昇温開始として、交換後1ヶ月程度は低温期間なので
低温期間で大きくしたと仮定すると、まさに驚異的なライン。



さて、他の記事は、やっぱりギネス特集から
フローレスギラファとアクべスですか。この2つは大台か~ってしみじみしてしまいますね。
個人的なギネス大賞はエラフスかサマールヒラタですね。
エラフスは飼育方法がヤバい!イメージ的にはもうハウス野菜栽培かよって感じ。
サマールヒラタは他のチタヌスが野外品にようやく勝ち始めてきてるくらいの中で
ブッチぎってるところとマット飼育って点で凄さを感じますね。


ギネス記事以外はあんまり……ですが、小島氏の記事は相変わらずですね。
「純国産」の形状と数値に拘るあまり、現実と剥離してしまってる感があります。
小島氏の言う「純国産」をただひたすら何代もブリードし続けるのができる
ブリーダーはマジモンのブリーダーで凄い人だと思います。



と、BE-KUWA書評?はこんな感じで。
ギネス特集は凄いですよ。
クワガタ人気は下降しっぱなしと言いますが
やってる人間の情熱とパワーは確実に上昇していると感じます。


読み終えると、何をする訳でもなくブリードルームに入ってしまうのが癖ですが
この現象を何というのですかねえ。
良い採集記事見ると無性にフィールド出たくなったり、展足技術は真似してみたりするのは分かるのですが
ブリードルームに入ったところでゼリー換えることくらいで何にもやることない訳ですし。

そういえば、2本目のオアシスは良いかもしれませんね。
交換するまで確証が得られませんが
交換後の落ち着き方とか食いかた、ビンの様子も昨年と同じような感じですし。
昨年よりもちょっと大きめの34~35g程度を目標にしたいですけど
昨年並の1本目の成績を考えると昨年並みに持ってくことが目標ですかね。
個体によっては10g以上伸ばさないといけないので、本当にそこまで出来るの?って感じもしますが。


BE-KUWA48号の書評的な何か

待ちに待ったBE-KUWA48号。
3ヶ月に1回のお楽しみ。

今回はまたかというべきなのかオオクワ特集。
インドシナのオオクワ特集が秀作すぎて今回はプレート自体は控えめ。
その分、解説と言うか談話が多め。
今回はこの解説が凄い良いですね。

ただ、もっと知見を深めたいパリーについては、知ってることばっかりでなんとも。
飼育記事も何とも言えないですね。
パリーが一番厄介なのは、5ヶ月以降の強烈な暴れと
そこを対策した際の縮みですから。
今年もミンダナオパリーはやるつもりですが、どうかかろうか……


さて、特集以外はと言うと連載のギネス養成記事と美コン結果とゼロからはじめる~でしょうか。

ギネス養成のは、全部読むのは苦痛ですが
書いてあることはいたって当たり前というかもっともそうなこと。
大きいの狙って血統重視する人なら普通にやってることですね。

美コンは、予想通りの結果といえば予想通り。
特に言うこと無いでしょう。
自分はこの企画自体に批判的な見方ですが、1位の個体は好みです。

ゼロからはじめるは、慕っているメルリンさんの記事。
幾つか予想していた空調補助アイテムですが、なるほどという感じ。
もっぱら気になるのはキノコ対策の管理の方なんですがね。


今回のBE-KUWAはこんなところでしょう。
総評は、ブリーダー視点で見ると読み応えのある一冊。
プレートについては前号のミヤマ特集が凄すぎて、アレを抜けるのは
多分、本土ノコだけでプレートやってくれればあるいは……

見てみたいなあと思うのはルリとかツヤハダとかマダラで組む高山小型種特集とか
国産ネブト特集とかマルバネ特集とかコクワガタ特集。
このへんやるとただでさえ減ってるらしい部数にトドメ刺しそうなので
オオクワとギネス号が無難でしょうね……



さて、ウチも新成虫にノギス当てた写真を撮り始めました。
まだ満1ヶ月経過してないのもいますが、恐らくもう縮まないでしょう。
羽化報告はもうボチボチ。

BE-KUWA47号書評

BE-KUWA47号、凄まじいですね。
ミヤマのプレートヤバ過ぎです。
普通、「デケーの採れたな」っていうと60後半だったりしますので
このプレートのヤバさは1ページ目で判断できました。

あとは興味深い内容はあまり無かったですね。
昔と違って、目新しいものはあまりないです。
どれも知ってることとか一度は聞いたことがある情報ばかり……
つまらない訳ではないですが、ソーメンをスーーッと食べてしまったような
何とも引っかかるところが無い読み応え。

美コンは終わりましたね。
美形と言うジャンルがオワコン過ぎます。
まあ、個人的な価値観ですが……
極太と大型はどうも美形というジャンルからは外してます。
BE-KUWA8号のプレートの山梨産とか秋田産の形が好みですね。

根強く存在している、自己採集(または仲間内での採集品)から累代してるマニアの応募がほとんど無い時点で
美形コンテストの魅力の無さがよく分かりますね。

購買者側なのに、「こんな状況で編集はどうするんだろう?」と少し不安になるくらいですね。


次号は世界のオオクワ飼育特集ですか……
近年ギネス更新されたタイワンやグラン辺りの飼育記事が載るのかな?
まさかパリー?(パリーの飼育方が一番知りたいけど)



さて、蛹化情報です。
1番の最大体重34.2gが蛹化しました。
5番の34.4gと7番の34.0gもシワシワになっているので続きそうです。
このクラスがサクッと蛹室までは作ってくれているので今のところは非常に楽しみですね。

鍬道

ブリードは閑散期ということも、温度チェック以外は特にやることなし。
昆虫フィールドで連載されている藤見氏のマンガ「鍬道」を1~3巻まで購入した。

鍬道は、飼育・採集・標本・闘虫と様々な分野を描いている
クワガタムシ主体のマンガ作品です。

作中で様々なテクニックが紹介されているが、
自分は興味深いと思っても、いずれもやってみたことは無いという。
某虫研代表氏の謎テク同様、メンドクサがり屋には無理なテクニックですね。

固定観念にとらわれず、何でもスポットライトを当ててみる
そのスタイルは評価できるマンガです。

ちなみに、自分はここ何年も闘虫はやってないなあ……
それも、パラワンで大会目指すなんて大それたものでなく
外国産が入った頃に憧れのアトラスVSオオヒラタを安い♂単でやったりした程度ですね。
どうも、自分にはムシキングしかりクワガタムシをバトルさせるのに
あまり興味がわかないようです……
中学くらいのときは、ネットのHP上で見たヒラタバトルロワイヤルとかワクワクしましたが
ブリーダー脳の現在ではバトルなんて別に必要ないだろ?くらいの考えですね。


マンガの話に戻しますが、登場キャラの年齢が意外と若い。
30~40代以上が多いだろう現在のこの趣味で主要キャラが20代なのはいかにも一昔前という感じですね。
20代独身バリバリの愛好家は今は昔、現在の多数派はオトーサンブリーダーの皆さま。
そういえば、自分はいわゆる20代独身バリバリのブリーダーでしたな……


BE-KUWA46号

BE-KUWA46号のレビュー的(感想)な何かです。

今号は世界のノコギリ特集なので、ドルクス屋さんは「まわれ右」な内容。
まあ、定番のオオクワ採集記事とか森田氏の記事はオオクワネタですが
個人的にはあまり興味がわかないです。
座談会はわりかし好きですが……

さて、巻頭プレートは本当に毎回よく頑張っていると思います。
ノコギリ属のグループ分けについて、ギラファ、オキピ、アスタコといった
亜種の多い種やビソン群は昔からある程度、認識されていましたが
今回のは細かいマイナー種までよくグループ分けされています。

♀ギネスはオオクワ出てますね。
ただ、尻出し君にギネスくれちゃってる。
♀だから白羽の矢はあまり立たないかもですが、♂でしたら非難の声が出ますね。

あとは、美コン復活のお知らせですか……
読者投票制をやってみるみたいですが、アレも個人的には?ですね。
この業界は昔からの根強い体質がありますから。
結局、最初のうちは金儲けに利用されるんじゃないかと……
盛り上がらないでボツになったほうが良いのではと思いますね。
最近は、業界再興の為なのかは別としてブームを懐かしがっている節が見え隠れですね。
今のどんなに金儲けの役に立たなくなっても、好きな人だけが残る状態で個人的には良いとは思いますが
それだと業者がオマンマ食い上げですか。

まあ、あんまりけなしてやるのは好きでないので、お手並み拝見といきましょうか。


その他の記事だと、ギネスブリーダー養成プロジェクトですか。
結構しっかりやっている感じですね。
「ギネスの近道は金、人脈、経験の順」と思う節もありますが
知識や経験で出せてこそ醍醐味であると思います。



今号は、こんな感じですね。
2月はヒマなので、今号のプレートでノコギリの勉強ですね。
それでもマイナー種は覚えないと思いますが……



ポプラ社の昆虫図鑑

DSCN0008.jpg
11月に発売されたポプラ社の昆虫図鑑を購入。

一時、比較的新しい学研か小学館で購入を検討しましたが(クワガタムシ・カブトムシは両方持ってる)
今回、ポプラ社より最新版が発売されるということで購入。

自分はクワガタムシ屋なので、クワガタムシの項なら出来栄えにあれこれ言えるが
他の昆虫については子供向けの図鑑であってもかなりの門外漢な為、全体の評価は難しい。
チョウでも、アゲハのページを見て「コレがナガサキで、これがモンキで、これがクロアゲハかぁ」という状態。
シジミチョウなんてみんな同じに見える。

まあ、自分の専門分野のクワガタムシについては
本図鑑は細かい亜種まで補完してないが、子供向けとしては十分という評価。
コルリの亜種別紹介があって(当然、ゲニには触れてないが)、タカネルリも載ってる。
自分が子供の頃読んでた図鑑には高山種はまれで離島産は載ってないので今の図鑑には驚かされますね。

フローレスギラファとかマンディブラリスの名前がサラッと出てくる小学生は
虫キングのおかげで多いようではあるが、
ヤエヤママルバネとかアマミノコとかサキシマヒラタの名前が出てきたらビックリだよぅ。
ホソツヤルリとかツヤハダの良さが分かっていたら怖いよぅ。
マグソとかマダラとかサビとかが良いって言い出したら歳疑っちゃうよぅ。
スジとかヒメオオとか言い出したら思わず
「10年早い(温度管理的ない意味で)」と思わず突っ込み入れちゃいそうだよぅ。
ヤエヤマコクワとかイオウマメが良いって言い出した日には「もう、どうにでもなれ」っ感じだよぅ。

まあ、そんな自分がミドリシジミチョウのページをめくって
「ゼフィルスは美しい」なんて言うのが100年早いんですがね……


話が逸れてしまいましたが、良い図鑑であるとは思います。
まあ、自分が子供の頃の図鑑とどうしても比較してしまうからでしょうが
こんな図鑑を図書室で読めるのは素晴らしいことですね。

東アジアのルリクワガタ属図鑑

東アジアのルリクワガタ属図鑑です。
DSCN9985.jpg

井村氏の本ですね。

1ヶ月くらい前に購入しました。
しかし、まだしっかり読んでないですね。
どうにも、図鑑は寝る前に読むには重すぎて……


オオルリ・トウカイコルリ・ホソツヤルリくらいしか
自分は採らないので、そこだけ目当てですが
図鑑のクオリティーはなかなか高いと思います。
表紙に産卵痕を持ってくるあたり、オシャレですね。

オオルリクワガタという表記も井村氏からで
実に的を得た良い表記だと思っていますが、定着してませんね。
自分はオオルリで良いと思いますがねえ。


ゲニで亜種分けしている為、月刊むしで書かれているように
敷居が高くなってしまった感はありますが
注射器やら顕微鏡が無くても自分は気にしないですね。

綺麗なものは綺麗。
それで良いのだ。


特に材から出したばかりのルリ属の美しさは
個人的には外国産の美麗種を凌ぐものだと思ってますね。


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プロフィール

庚午 虫蔵

Author:庚午 虫蔵
久留米専。
自称
「最後のクワガタ狂世代」
の足掻きです。

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