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タカラ♀と本土♀の上翅の観察

タカラヒラタの知識を深めんと、勉強中です。

大図鑑解説編で♀についての解説を引いてみると
「体は幅広くて厚みがある。上翅に5本の光沢がある弱い隆条があり
間室は点刻でおおわれてツヤ消し状」との解説がなされている。

プレートで見るとなるほど、アマミ♀でやっとわかるレベルだが
タカラ♀の隆条は良く解らんがなという感じ。

そこで実物を手に持って観察してみることにしてみた。


まずは、タカラ♀42mm(鹿児島県鹿児島郡十島村宝島F2)
DSCN0077

なるほど。
光沢のある隆条が5本ある。
隆条と隆条の間は点刻がある。

生きた状態の画像だと、自分の腕では上の画像が限界だった。
全ての隆条はわからないが2~3本はわかると思う。


次に本土ヒラタ♀29.5mm(静岡県静岡市駿河区下川原安倍川沿いWild材割採集品)
DSCN0081

ふむ。
タカラのような隆条は見られず。
体つきも細いように思えるが体格差や幼虫時の環境もあるだろう。


次は本土ヒラタ♀37mm(静岡県静岡市葵区安倍川沿い養秀寺付近、自己採集からのF1)
DSCN0085

こちらは上のWildより少し大型の個体で
よりタカラとの比較になりそうな感じである個体でもある。
この個体も、タカラとは区別できそうな上翅である。



タカラ♀2個体、本土ヒラタ2産地3個体ずつで今回の
観察を行ったが、紛らわしい特徴ではないことがわかった。
離島亜種の「特化した特徴が安定している」であるということを
確認できた観察であったように思う。

今後も多数の個体を確認してみる価値がありそうだ。








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恐るべき大図鑑の威力

先日、購入したタカラヒラタについてもっと知見を深めようと
大図鑑を引っ張ってみたが……

タカラ♂の説明についてはまあ、BE-KUWA15号に書いてあるのと一緒。
タカラ♀の説明については上羽に5本の薄い……うんぬんと書いてある。
が、プレート見てもよく分からん。
正直、濃いアマミ♀でもプレートの写真では、「まあ、アマミだな」という程度でしか。

とりあえず、家にいるタカラをよく観察してみようと思うが
生きた虫を注視する様な観察は案外大変。
標本にすれば判ることも多いので、数を増やして標本にして
確認してみるといった流れになりそうです。


それにしても、改めて国内離島産のヒラタの奥の深さには驚かされる。
個人的にもっとも奥が深いと感じるのはネブトだが、奴らに挑むのはまだレベル不足。
ルリ系も国内全亜種に手を出したりしたら、ゲニにまで手を出さなければならない為
地元のトウカイコルリとホソツヤ、オオルリの3種で赦していただきたい。

今現在はBE-KUWA24号の国産特集とヒラタ特集、ノコ特集、オオクワ特集、カブト特集、
たまに大図鑑で国産種についてはカバーしているが、現在むし社の
藤田氏と土屋氏の共著で執筆中とされている日本産大図鑑の発売は非常に楽しみである。


しかし、大図鑑を見てしまうと新たに他の属に興味がいってしまってよろしくない。
何を思ってしまったか、今度高山狙いで採集に行ったら
マダラを採ろうかなとか思ってしまっている。
あの図鑑のマダラの展足をみると、昨年秋に採集した
標本製作時に符節が何本も飛んでしまった我が家の♂個体(採集当時♀と書いてしまっていた)
がちょっと納得できないものがあってな~。

今年はマダラも数個体採って少しは納得できる展足をしないとな。
というより完品の標本を作らないと……

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庚午 虫蔵

Author:庚午 虫蔵
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自称
「最後のクワガタ狂世代」
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