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2011&2012年久留米近況

2012年久留米1~10番迄の割り出しが先日やっと終了しました。
割り出し数についてはボチボチ公表したいと思いますが
予定数200を軽くオーバーする割り出し数になったとは言っておきます。

昨年もそうでしたが、幼虫は採れるんです。


割り出しも終えたところで、1本目用の菌糸ボトルの手配ですが
先日15日にマツノさんからオアシスMS150本が到着。
1枚、約45センチ×約90センチの棚板に4×8で32本置いて
メタルラック5段に渡るオアシス軍団を形成することとなった。

今後も1本目用ボトルは到着するが、現状の割り出し数では追加注文は必須となる。

2012年久留米のブリードも幼虫が採れたことで一層、気合が入ってくる。



2011年久留米については、♀は羽化ラッシュ中。
小さくても48はある感じで、50~51が多い感じ。
中には52いきそうなのも混じっている。
まだまだ、大型の幼虫はサナギだったりするが早く53オーバーを目にしたい。

♂は1頭目が羽化した。
3本目で26g台だったので、サイズはあまり期待しないが完品っぽそうである。
2頭目もボチボチ羽化しそうな雰囲気。
大台が期待できるのは6月以降になる予定だが
この時期に羽化してくる個体でも77~78くらいはありそうだ。

羽化ラッシュは7月までは続きそうだが。♂♀ともに6月以降がアツそうだ。

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ルリ系の展足について

ルリ系の採集、標本をやり始めてから長い間、話題にしたかったことがあった。
今回はようやく書くことができそうだ。

では、書きたかったことだが、ルリ系の展足についてである。
今まで、何度もトライできる内容であったがついつい画像を撮らずに
展足してしまっていただけに、触れなかった話題であるが
今回ようやく画像を撮ったので堂々とネタにする訳である。

さて、早速本題へ。
今回は、自己流展足法である。
といっても、いまだ完成形ともいえず発展途上の域にある。
その中でも現状、試行錯誤をして最適と言える手段を公開する。
何か秘伝があるのかというとそういう訳でもなく、ヒトの猿マネばかりであるが
成果優先の為にもキレイ事ばかりは追い求めない所存である。

では、まず準備だが、道具として拘ってほしいのはピンセットと針。
私は高価ではあるが、むし社で購入できる先端極細ピンセットを使用している。
DSCN0186

針についてはシガ針無頭00号を使用している。
相手は往々の虫屋ならまだしも駆け出し虫屋にはまだまだ難儀な1cmちょいのルリ系である。
3号とか4号の有頭針を使うのは舐めプレイも良いところか。余程の達人である。


では、実際の展足にうつる。
今回は先日5月14日に山梨県笛吹市芦川町上芦川釈迦ヶ岳登山道中にて採集した
ホソツヤルリを展足しました。
DSCN0188


まずは虫体を確実にマウントする。
やり方としては、定石通りに上翅を上側から展足板に押しつけるように2本をクロスで打つ。
次に頭楯と上翅会合線先の2か所に針を打ち、寸の詰め具合を調整する。
DSCN0189


大型種であれば、前胸と上翅の間に針を打って寸の詰め具合の調整もできるが
ルリほどの小型種では00号でも間延びしてかっこ悪くなる。

なお、針を打つ前に、BE-KUWAの展足法に載ってる展足板の溝掘りは
ルリ系においても有効手段であり、今回も体長にあわせてカッターで溝を掘っている。


マウントを取ったら、虫体の軸のぶれの影響の大きい部位から展足を開始する。
大顎が一番ぶれの影響が大きい為、まずは大顎を仕上げる。
閉じた状態から開かせるのは大変なので、
マウント前に大顎をピンセットと針でなるべく開かせた方が堅い。

大顎の次は、前脚腿節、中脚腿節、後ろ脚腿節の順番で針を打つ。
脛節はぶれの影響においては腿節ほど大きくないので2の次にする。
各腿節の決め具合がポイントのひとつでこれにズレがあるととり返すのはほぼ無理。

腿節を決めたら、前脚から脛節と?節を決める。
この際に触角も同時に決める。
簡単に書いて見せるが、頭部付近は嫌でも多くの針を打つことになる為
もっとも神経を使う困難な作業である。
オマケに触角は調整が難しい上、故障率が高く、下手にピンセットでつまむと壊れる。

触角は1節から2節は直角になるようにとか心掛けますが
今の技術では左右対称に決めるようにやるので精一杯。

前脚と触角を決めたら、中脚、後ろ足を決めていく。
中脚はそうでもないが、後ろ脚は案外、腿節がずれていることが多く
やり直すことがしばしば……


展足仕上がった画像がこれである。
DSCN0190



まだまだ、各所各所に粗はあるがちょっとずつマシにはなってるはずである。
こればっかりは数をこなして腕を上げるしかないと思っている。

ちなみにルリ系でこのくらいやれるようになると
コクワ♂あたりの展足はだいぶ簡単に思えてくるようになる。
(画像は島田市向島町大井川沿いにて5月13日に採集したコクワガタ)
DSCN0191


今後も、腕を上げたなと思ったときにルリ系の展足については更新していきたいと思う。

5月13日、14日の採集記

ようやく、忙しさも少し落ち着いたので更新していきたいと思う。

今回は5月13日、14日の採集記2本立てだ。


まずは、5月13日の採集。
この日は夜勤明けで、仕事上がりに安倍川河川敷へ直行した。
軽い朝食?をとった後、9:00頃散策開始。
洞内部にてコクワ1頭を発見するもスズメバチがたかっており
長期戦になりそうだった為、諦め。

11:00過ぎに車に戻り、大井川へ移動。
大井川では、安倍川以上の緑の多さに期待するも
洞の空いた柳は見知った安倍川とは違い、なかなか見つけられない。
ポイントをちょこちょこ変えながらも、何とかコクワ♂を1頭採集。
13:00過ぎには大井川を後にした。

その後、もう一度安倍川の午前中行った場所より上流側を攻めたが
これといった収穫は無しに終わった。

結局、撤収は15時を廻っていた。
夜勤明けに鞭打っての採集だったが、やはり万全な体調で無いと
いろいろと支障をきたす。


この日は、しっかり寝て翌14日の採集に備えた……


そして、14日。
夜が明けて……ではなく、夜がまだ明けぬ午前3時45分起床。
前日に採集道具の準備はしておいたので、作業着に着替えて
ガーバーだけを車に積んで、4時に家を出る。

途中、朝霧のコンビニで水分と食糧を調達。
この水分の調達量がカギとなる。

1回、道を間違えながらも今回のポイントに到着。
DSCN0171

この日の狙いは高山種狙いである。

登山道入り口から上り坂を登ること15分。
良さそうな材を見つける。
DSCN0172

ルリマークいっぱいの乾燥気味、若干柔らかめの直径20センチ程度のグレー材だ。
これがカチカチだったり、湿り気味だとあまり出ない気がする。

画像を撮った後、早速ガーバーを入れる。
あっという間に1頭目を割り出す。
DSCN0173

割り出した時、オオルリかと思ったが、よくよく見ると
大顎が短く、基部が切れ込み、前胸が細く、ツヤがある……
DSCN0174


そして次に♀を割り出して確信。
DSCN0175

ホソツヤきた。
DSCN0176

超久しぶりな感じがするホソツヤさんである。

結局、この材からは♂2頭♀1頭の割り出しにとどまってしまう。

その後、再び登山すると尾根道に切り替わる。
尾根道では、同業者が割ったであろう倒木が何本か転がっていた。

しばらく、歩くと2本目のルリ材を見つける。
この倒木は地面についており、湿り気が帯びていたが
予想外にもホソツヤを1頭追加することが出来た。
DSCN0181



しかし、この後が非常に難儀であった。
初めてのポイントということもあり、視察重視であったこともあり
あれよあれよと気づけばただの登山状態に陥ってしまった。

尾根道の途中から山頂にかけて猛烈な上り坂になってから
採集どころではなくなり、下山は下山で急斜面で有名なルートから降りてしまった。
ガイドブックには書いてあったが、猛烈な斜面でとても採集では無かった。

下山すると気づけば、水分は減っていた。
調達ミスで500mlのポカリ1本しか買っていなかったのである。
もうこの時期だと、2本は無いと厳しいことを痛感させられる。

無理しないことを念頭に最初と同じルートで再び登山道を上がる。
そして、最初の個体を割り出した付近を念頭に見回りをする。
立ち枯れから1頭追加したが、結局これが最後となり
その後も尾根道まで上がって散策するもルリ材は見つけられず。

喉が少し乾いてきたところで下山に移った。
車に戻ると14時をまわっていた。
撤退には早すぎたが、継続できるモチベーションでは無かったので
後ろ髪をひかれる思いで撤収。

撤収時、最初の自販機で買ったミスティオクリスタルレモンロング缶は最高の甘露であった。

結局この日の収穫はホソツヤルリ4♂1♀と
帰路、コンビニで購入した快楽天Beastにとどまった。

数的にはイマイチではあるが、ホソツヤはあまり数が採れない印象がある。
♀をなんとか追加で欲しかった。
久々にホソツヤを採集できた喜びと相まって
また行きたくなるような出撃であった。


以下の画像は、14日に上った山梨百名山、釈迦ヶ岳山頂である。
富士山、南アルプス、富士五湖周辺の山々を一望できる絶景であった。
DSCN0183

DSCN0182

DSCN0184

DSCN0185


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庚午 虫蔵

Author:庚午 虫蔵
久留米専。
自称
「最後のクワガタ狂世代」
の足掻きです。

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