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材割幼虫の飼育近況

3月27日に山梨県韮崎市穂坂町三之蔵で材割採集したオオクワと思われる幼虫の
♀個体が近々、羽化しそうな雰囲気になってきた。

現在、3頭の♀がサナギになっており、そのうちの1頭である。

恐らく明日にも羽化するであろう。


しかし、採集時の予想はあたっており1♂3♀であった。

貴重な♂はというと、ここ数日で蛹室を作った。
全ての個体に言えることだが、蛹室をボトル底に作ってしまった。
♀は小型なのでそのままで羽化できるだろうが、♂はひっくり返すことにした。

サイズ的には恐れるに足らないのだが
初の念願の自己採集オオクワの羽化である。
流石に緊張する。



他の種類の自己採集品の羽化の話題であるが
オオクワを採集した同日に比較用で持ち帰ったコクワは48mm程度で羽化した。
山梨のコクワはデカく材割新成虫も45mmを超えていたし、潰した♀もでかかった。
3月14日に富士川河川敷で採集した幼虫は多くがノコで、コクワも混ざっていた。
どうやらヒラタ成虫を得られた為に幼虫もヒラタだと勘違いしたらしい。
以前ノコをやったことがあるので、菌糸ボトル内で変な移動をして気付いたが
流石にあまりよく観察しないで決めつけたのはよろしくなかった。

で、ノコの羽化サイズだが、今現在羽化しているのは♀のみ。
♂はこれからだが、だいぶ小さい。
ヒラタだと思ってオオクワで定評ある菌糸に投入したのが失敗した。
大歯型は無理そうだ。
悔しいのでもう一回やろうかと考えてしまうほどだ。

ヒラタに話を戻し、安倍川で材割した個体は全てヒラタで羽化してくれている。
♂は50mmはオーバーするが、さすがに1発がこない。
50mmオーバーは河川敷で採ると感動ものだが、飼育だと感動は薄い。
自己ブリでまず60後半が出せたら、少しは感動できると思う。

しかし、すぐに使える種親がいないので大きいヒラタはまだまだ当分は先の話になりそうだ。

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飼育容器の移行

最近は飼育記と採集記ばっかりだったので
久しぶりに用品ネタでも。

用品ネタは唸るほどあるが、今年変更していく点を1つ。

成虫管理用容器であるが
クリアスライダーの使用を辞めて、コバエシャッターへ移行することだ。
2013年種親候補から♂は小、♀はミニで管理することにした。

もう既に移行しており、2012年に使用して2013年の構想に入ってる3♂と
今年羽化した2011年久留米2番の♂80以上♀53以上はコバエシャッターにて管理している。
今後、補強する個体もコバエシャッターで管理していく方針だ。


さて、移行の決め手だが、クリアスライダーは優秀な容器だと思われた。
コバエは入らない&保湿性が高い以外にも
透明度は高く観察がしやすく、程良い大きさで
かなりの数を重ねても安心というメリットがあった。

使用開始、確かに良い手応えを得られていた。


しかし、使っていく中でデメリットもいくつか見られた。
まずスライド式フタだ。
これは最初、従来型からこのスライド型へ慣れれば問題ないようと思われた。

が、使用を重ねるとフタとケースの接地面が汚れ(主にし尿で)
スライドの滑りが悪くなり、最悪かなりの力でスライドさせなければならない。
しかも、フタは結露しやすく、力任せにスライドさせると床に垂れる事もある。
床を拭く作業、これは意外とイライラさせる。

しかし、まあ、これは許せる。

許せないのはもう一つのデメリット。
余所様のブログでも見たことあるが、
この容器はオオクワ系だと大顎の先が欠けやすい傾向があるように思われる。
恐らくフタの溝がクセモノなのだろうが、
ケースの高さが無いのも致命的だと思われる。

うちでは、タイクルビ、東ジャワパリーで何頭かやられ
最近では2012年久留米7番(昨年購入のマツノ11番81mm)を派手にやられた。
顎欠けも結構酷いと、かなりガッカリする。


昨年あたりから移行を考えてはいたが
ケチって我慢していたが、今年の羽化で決心がついた。
新成虫でやられると、「くそーっ!この腐れケースが!!」って多分、
ケースを叩き壊してしまうので。

移行先であるコバエシャッターは消去法で決めた。
対抗馬一番手のスタックは、あのフタの溝が洗いにくくて嫌なのである。
デジケースは通気孔が詰まったら洗いが大変なように思える。
その他のケースもパッとしない上、コバエが入らないようにするには一手間いるという。
昔ながらのプラケはモロ手間いるので論外。

コバシャは価格がネックだが、今までの使用感では1番無難と思われた。
容器のサイズは、♂は少し悩んだが80mm以上の使用を想定して小にした。
容器サイズは今までより大きく、価格もネックだが
虫をカッコ良いまま飼育することを優先した。



そんな感じで、今年はなかなか手をつけない容器の移行に踏み切った。
前回、クリアスライダー導入以来であるが
菌糸代や種親代を優先して、最もケチってきた部分なのである。

我が家の成虫管理用容器の変遷は
10年前、ブリード開始直後はプラケ主体で
8年ほど前にスタック(♂はミニ、♀はS)へ移行、
2年前からクリアスライダーを導入し
今回、コバエシャッター主体へ切り替えとなる。

流石にプラケは引越し時にフタの劣化が見られた為、全て廃棄したが
スタックは引越し後もメインを張り、クリアスライダー導入後も
♂での使用数は減ったが、Sは♀の容器として最前線を張り続け
未だに8年前のスタックSが本格的な更新をせぬまま現役を張ってしまってきた。

一重に物持ちが良い訳ではないが、勿体ないので
ケースが多少劣化しようが、曇ろうが使うのであった背景がある。


今回のコバエシャッターは小を25個、ミニを25個調達。
当然、全ての個体はカバーできない為、
多くの♂がクリアスライダーか1400ボトルで、♀はスタックSか800ボトルでの管理となる。

2番手以降のキープ用ならば1400ボトルと800ボトルが優秀な気がしてしまうのである。
何故なら、いざ洗うにあたってもベチャグチャマットをポリ袋に突っ込んで
水場までボトルを持ってて一回ゆすいで便所に捨てて、もう一回ゆすげば終了だし。
四角いケースは角とか結構落ちないのである。




6月10日の外灯回り、翌11日の河川沿い柳洞採集

6月10日の外灯回りと翌11日の河川沿い柳洞採集の2本立てです。

まず、6月10日の外灯まわり。
前回、職質を受けた場所はスルーして、他をあたる。
標高を上げてミヤマ狙いなのだが、コクワばっかり。

気温は前回よりは高く湿度も高めなので、いそうなのだがまだ早いのか……
ミヤマは結局♂が2つ死骸で見つかったのみである。

成果はコクワ3♂4♀とゴホンダイコクコガネ1♂1♀。
コクワは意外なことに♀は今年初。
ゴホンダイコクコガネは初見で2cmに満たない体躯に
カッコよさが凝縮されていて実にすばらしい虫であった。

あと、オオミズアオが発生しており
灯下の賑やかさが大幅に増してきていた。


次に、6月11日の河川沿い洞採集。
まず、今月2日、6日と立て続けにヒラタを採集した洞からまわるが
大型のコクワ♂が入っていたにすぎなかった。

この日は一通りまわるがヒラタは採集できず。
何というか、今年は少ないというか、発生が遅いというか。
まだ、暑い日が少ないからかなあ……


今年はヒラタ狙いにしてもミヤマ狙いにしても
まだ早い印象。
6月下旬になれば確実であろうが、う~む……

えらふすほそあか

唐突にエラフスホソアカを飼育してみたくなっている。

いや、これまでのクワ人生の中で数ヶ月~何年か置きに
あの虫を飼育したくなるのだが結局、入手してないのである。

昔から安かったのだが(最も入手できるのは大半がトルンカートゥスなのだが)
中学~高校時代の自分には温度管理の面で諦めてきた経緯があり
現在は確実にしかも年々安くなってく傾向のエラフスが手に入るのだが
オオクワだけで手いっぱいになりつつある状態で
毎年見送ってしまっている。


エラフスってたびたび思うけど、あれでオオクワみたいに
サクッと幼虫がとれて、菌糸に入れときゃまあまあのサイズになるって感覚で
飼育出来てれば、絶対にメチャ人気出てたと思う。

どっからどう見ても中二要素があふれ出たスーパー中二形体してるし。
メタリとかインペラもカッコいいんだけどエラフスには敵わない。

どっかの雑誌のギネス審査みたいなコメントだが
エラフス90mmをオオクワ70mmくらいの感覚で出せたら良いのだが。

カッコいいクワガタムシを厳選しろと言われたら
100mm級のチタヌス、ギラファ、マンディブ、ブルマイスター、
フォルムが際立つタランドゥス、ウェストウッディー、フォルスターキヨタミ、
この辺は頭に浮かぶが、やはりエラフスが最有力だ。

100mm越えだし、どこにもくるいの無い流線形フォルムのうえ
色虫としても美麗種だし。


こんなにも、エラフスのことは買っているのだが
結局、毎年入手は見送っている。
そして今年も見送る予定だ……

見送って後悔するかもな~……

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プロフィール

庚午 虫蔵

Author:庚午 虫蔵
久留米専。
自称
「最後のクワガタ狂世代」
の足掻きです。

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