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サナギの形状

サナギを観察してみて、どうも良くない傾向というのが幾つかありますが
意外と挙げられない、胸部~頭部の角度。

言葉で説明するのもなんなので画像で。
DSCN0496.jpg
↑これはおおよそ普通のサナギ。

DSCN0497.jpg
↑これは角度の浅いサナギ。

角度については蛹室の傾斜が関係してくると思いますが
極端に浅いサナギはあまり良い印象がしないですね。

明らかに寝返りがうち辛そうですし
傾向ですが、角度の浅いサナギは頭部とアゴが貧弱になる気がします。
蛹化を観察してみると、角度の浅いサナギは脱皮を終えて下腹部の体液をポンピングする際に
何らかの影響で液移動に支障がでているような感じがします。

ちなみに角度の浅いサナギを傾斜つけて頭が下がるようにすると体液の流れが良くなるのか
貧弱具合が少しマシになる感じがします。
ただし、あまり傾斜つけすぎると蛹室の壁でお尻が潰れるので注意。

この頭部の角度については現状、蛹化の際にこの傾向が出てしまったら
良くする方法がなさそうで、せいぜい傾斜をつけて悪化を防ぐくらい。

もっとも蛹化の瞬間に立ち会わなければならないというタイミング的なものもありますが。


思うに羽化に関することは蛹化がほとんど全てだと思います。
ここで狂いが出てしまうと絶対に良くない。
前にも書きましたが、蛹室の広さはあまり関係ないですが
傾斜が無いと絶対に良くないと思います。
オオクワのサナギは自重で変形するくらいですから。

今のところの解釈では、蛹室の傾斜が無いと
・前蛹末期のサナギの組織が形成されてる段階から背中や翅周りに悪影響を与えているのでは?
・頭部の角度が浅くなる現象が起こる
・液移動に支障が出て頭部が小さいサナギになる
・液移動に支障が出たままポンピングを終える為、お尻が大きなサナギとなる
と考えてます。

不全しないのも遺伝や血統と言ってしまえばそれまでのことですが
何でもかんでもそれで片付けるのが嫌いなので……
遺伝や血統でオチをつける前にメカニズムやからくりを調べたうえの最後の頼みに遺伝と血統を持っていきたいものです。
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