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オガいじり

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オガの比較です。

上の画像だけで、何をどう比較しているか分かったら、恐ろしい人。

もったいぶっても意味がないので
答えですが、マツノさんのところのオアシス仕込み用のホダオガ比較。
左半分が4月下旬に仕入れたもので1本目ロットのメインになっていたであろうもの。
左半分が8月下旬に仕入れたもので2本目ロットのメインに切り替わったであろうもの。

両方とも乾燥状態、加水状態で比較してみました。
画像は加水後の比較になりますが、乾燥状態のほうが色の比較は分かりやすかったかもしれません。

今回の記事は自分の覚え書き用だったりします。

色の比較。
DSCN1383.jpg

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デジカメで撮っている以上、条件次第で思わぬ色調になってしまうが
大体の色合いは出ていると思う。
画像上が1本目ロット、画像下が2本目ロット。

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手のひらの上で。
画像上が1本目ロット、画像下が2本目ロット。


先に書いておきますが、もしかしたら1本目ロットは画像のものの前のロットのオガも使われているかもしれませんし
1本目ロットで用いられたオガを2本目ロットでも用いられているかもしれません。
そればっかりはしょうがないと踏まえたうえで比較してみると
色……1本目のほうが濃い
匂い……1本目のほうが強い
粒子……2本目のほうが微粉混じり
堅さ……1本目のほうが堅め

1本目用のほうが粒が立っているような気がする。
2本目用は柔らかく白く、乾燥状態で触ると手に残る。

これらから、2本目の予想は食痕は出やすいのではないかなと思ってます。
もっと予想してみたりもしてますが
現状2本目の管理は温度を22~3℃でずっといって12月下旬から3本目交換と決めてますので
特にどうとする必要は無いと思ってます。
むしろいじれないですね。
ビンの状態をできるだけ維持して、暴れる前に交換でしょう。


まだまだ分からないことだらけですが、予想しながら傾向を掴めれば
何か対策を打てるのではと思ってます。


しかし、いつも同じように仕上げてくるマツノさんは凄いですね。
今回のオガの比較も差が解るくらいに出てましたので比較してみましたが
過去にもっと凄い差があったこともありましたね。


ちなみに成虫管理用なら1本目ロットみたいなオガのほうが断然良い。
劣化や粘菌にも強いし、Fe3+と組み合わせれば割り出し後の孵化管理にも最適。
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来年の組み合わせ マツノ系

来年のブリード構想はマツノ系はおおよそ決まりました。
多分、大きな変更はもう無いと思います。

83×52 13-13(11-8×11-5)×黒王さん88.4同腹ライン(11-1×11-8)
83×53 ↑同♂×13-9(11-23×11-8)

83×53 13-19(11-16×11-8)×13-14(11-23×11-21)
83×53 ↑同♂×13-16(11-1×11-5)

83×52 13-21(11-1×11-8)×13-1(11-8×11-21)
83×54 ↑同♂×13-44(11-21×11-25)

80×51 13-12(11-44×11-9)×13-11(11-3×11-5)

83×53 12-1(09-4×10-5)×13-41(11-30×11-8)

83×53 黒王さん88.4同腹ライン×13-5(11-9×11-5)
83×53 ↑同♂×masukoさん13-2

83×52 黒王さん84.7同腹ライン(11-1×11-8)×13-38(11-3×11-4)

84×54 自己ブリ12-7×杢目さん13-1(11-8×11-23)

84×53 自己ブリ12-7×マツノ13-37(11-19×11-25)


この中で1♀しかつけてない♂に早期♀をつけると思います。
まだ悩んでいるのは13-16と黒王さん88.4同腹ライン。
この辺は来春までの宿題です。

多分、マツノ系ラインは13~19ラインやります。
その他のメルリン系が入るラインも含めると30ラインで抑えると思います。


今シーズンの補強で悔やまれるのは13-16の♂を補強しなかった点ですね。
大型補強の♂はいずれも11-8系という点は再来年も使える点では正解と思ってます。

カギを握るのは黒王さんのライン。
一番期待は13-5をつけるライン。


来シーズンの組み合わせは還元率の幻想に真っ向から立ち向かってみた構想を練ってます。
今でも還元率はあると思ってますが、最近は限定的かも知れ無いとも思ってます。
限定的な面とは、大きくなるラインは体重に差こそ出ても最終的には整ってくるということ。
還元率でどうこうしてくるラインは同腹で順調なヤツがいるか、いてもおかしくないと思ってます。
そういうラインは恐ろしいほどの修正力があるかもしれないと。

近年は最大体重及び最大値が出るラインに還元率が良いとされるラインやアベレージが良いとされるラインの
組み合わせが主流のように思える。
今出る最大値に還元率を加えた良いとこどり狙いといったところであろう。
問題点は様々な要素から良いとこどりだけを狙おうとすると多少不安定ではないかという点。

ではと、ベース分のみを上げてみようかというのが来シーズンの試み。
回帰するように見えますが、久留米は独自の進歩をした為に遅れをとったのかもしれないと思います。
今シーズンは高添加の菌糸のほうが良い結果が出てますがオアシスでも欲しい成果は出ました。
理想はオアシスで体重を乗せることですので。
巷で聞く体重を乗せすぎるのは良くないという意見は
体重が乗ってくるだけのラインが良くないという感じがします。
ブリードサイクル面については今シーズンで恐らく少しはつかめそうな感じがしてきました。

問題の組み合わせは
最大値が出てアベレージが高いライン×体重がとにかく乗り、最大こそ出ずとも小さいのが出ないライン。
個人的な言い回しでは
当たりライン×パワー系。
これで体重が乗りつつサイズが出るラインを狙いたい。
次に体重が乗りつつ長さの出るライン。
体重が乗っても太くはなりにくいライン×体重が乗りつつサイズが出るライン
を準備するのが課題ですね。


ちなみに面白くなると思うのは13-21×13-44の組み合わせ。
これは虫見る限りは不思議と外れる気が全くしない。
不発でない限りは……





ここ数日の雑記

やっと、三交代に復帰です。
慣れない日勤仕事はダメですね。
朝起きて夜寝るを平日の5日間やる生活は疲れてしまう(朝早過ぎるくらいに目が覚めて、夕方眠くなるだけなのだが)
適度に夜勤をやらないとクワガタ作業ができん……


さて、クワガタネタは特にないですね。
♀の2本目交換は、先日マツノさんからMSボトルを引き取ったので再会してます。
もう5ヶ月近くなってますのでほとんどピークかもうすぐピークってところですね。
ですので15~6gは無いと嫌な感じがしますね。
♀のほうが♂よりも成長や体重が乗ってくるのは早いと思いますので
この段階で小さいのは絶対に良くないですね。
基本的には体重乗ってくるラインは♀が軒並み乗って、♂も乗ってくると思ってますので。
♀で体重分布がばらつく場合はちょっと分からないですが。

そういえば、未だに今年の産卵セットの割りカスをケースに入れたまま放置してましたが
そろそろ重い腰を上げて少しずつ解体廃棄してます。
嬉しいことに6月に3頭しかとれず、しかも全部♂の14-22が2頭追加。
実はマツノさんの12-2は10-14が入ってないとのことで我が家では貴重なラインなだけにありがたい。
というか、マツノさんの10-14ってマツノ直系に絞るとかなりレアラインでは?
知る限りは確実どころでmasukoさんしかいない。
後は14-12を9頭追加した。
14-12はKSP1の余りに投入。
流石に10月下旬とりで2齢スタートは大きくならんでしょう。
14-22に♀がいる事が重要です。

先日のマツノさんネタでは今年の番号別血統背景をもう一度聞きました。
ウチは11-8を回避した補強をしたかったところがありますが
13-1、13-13、13-19は仕方ないとして
13-21は11-1の血の重視と黒王さん補強個体の保険として、それぞれ11-8の血も補強しました。
ただ♀でやはり少し入れたいのもあって13-9を補強したのは正解だと思っています。
手持ちのラインの血統背景は把握したつもりですが
今年のラインナップと血統背景を考えると狙いは外れない補強はできたと思ってます。
マツノさんは13-4が良いと言ってますが、僕は見向きせずだったんですね。
それが吉と出るか凶と出るか。


さて、予約していたフィギュアが1体届きました。
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原作は知らない。
アニメのみ。
何だか、学生の頃はそういうの許せなかったけど
仕事終わって酒飲みながらラノベ読んだりPCで紙芝居作業ゲーやる気になれなくて。

車水没して金ないのに、コレクト便で予約してしまった以上しょうがないですが
ただでさえスケールフィギュアは値段が上がっているので少し控えねば。
そうはいってもまだMAX金剛とグッスマ島風が予約状態で発売待ちになってるわけですが……
本当は欲しいフィギュアもあるが、あみあみでサンプルを眺めるのみにします。
そうしないと流石にクワガタがまわらない。

短めな雑記

もう佳境のような状況ですが、畑違いの虫やってる方のブログのいざこざ。
上位ウン%とか、それに説法かます頭の良い人たちの言い分は読むとなかなかつかれる。
本人が一番若さ云々言っているように見えるが、まるでコンプレックスのよう。
年の近いブリーダーさんは少ないのでどうしても贔屓したくもなるが
自分だったら絶対に打ちたくない手を次々と打ち続けてたので傍観するのみ。


さて、先日はマツノさんのところへ♀用のボトルを取りに行きました。
聞いておきたいことは一通り聞いてきました。
次は3本目のビンを引き取りに行く時なので、年末。

早期狙いで選んどいたボトルもあらかじめ準備しといた冷し虫家へ入れた。
うーん、どうなるでしょうか。

交換方法を変更

今年から交換方法を少し変えました。
変更点は幼虫を投入する穴。
雑誌では幼虫が横向きですっぽり入るマル穴をあけるのが主流。
自分も信じ切ってました。

しかし、もっと効率の良いやり方を教わったので今年から変更しました。
正直、これがどれだけの結果に結びつくかはわかりませんが
現状はこのやり方は凄い実用的と感じてます。

ではまず交換先のビン。
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深さ7cmくらい長さ6cmくらいの切れ込みを床に対して垂直に2本、幅2cmほどで入れる。
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↑画像で使用しているのは貝用のナイフ。刃は研がれていないので安全。

↓2本の切れ込みが入った図。
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ごっついクワスティックを2本の切れ込みの端に突き刺す。
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反対側にも突き刺す。
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テコの原理で被膜及びオガを抜き取る。
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大体深さ3cmほど抉りとる。
欲張ると力が入りすぎて側面部にヒビが入る。間違いなく菌糸にダメージが大きいので注意。
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ごっついクワスティックで深さ7cmほど迄掘る。
長さ6cm×幅2cm×深さ7cmほどの縦穴となる。
穴の壁面に見るからに幼虫に突き刺さりそうな粗くて鋭いオガが飛び出てないか確認する。
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縦穴の隅一か所を細いクワスティックでぐ~っと少しだけ掘る。
幼虫が潜る際の取っ掛かりになる。
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上部被膜を取り去って完成。
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幼虫を入れてみた図。
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頭を取っ掛かりに突っ込ませる。
オガや食痕はかぶせる必要がない。
かぶせないほうがうまいこと穴が埋まるが、かぶせると山になる。
この幼虫は小さいが、35gを超えていても楽勝で対応すると思う。


この交換法の利点はスムーズに潜らせられるという点であると思う。
幼虫は潜るしか選択肢はありませんので。
たまに交換直後のやつで死んでしまうヤツがいるが
交換時にお尻をかじっているケースが多いと予想される。
大穴をあけて幼虫を横に寝かせて入れてオガをかぶせてしまうと
そういう幼虫を確認することができず、せっかくの新品のビンを只の棺桶にするはめになる。
この交換方法ではそういうのを即日で引っ張り出してビンを無駄にしないで済ますことができる。
大体自決を図った幼虫はその日のうちに黒くなりはじめるので
全部潜ったのを確認してからタイベストをかぶせるくらいで良いと思う。

中には潜れないうえ、すぐに死なないのもいる。
ヒドイ脱腸とかかも知れない(脱腸でも潜れるのはいるが)
中には一見無傷そうなのでそういのもいる。
そういうのは酸欠とかだと思って他の銘柄に突っ込んでもたいていダメ。
長い時間かけて、ゆっくり弱りに弱ってしまう。

上記の原因は交換するブリーダーサイドの問題ではあるが
交換は計画的に行いたいので、突き刺し以外で死んでしまったり弱ってしまうのはある程度しょうがないで済ます。

健康な幼虫は即座に潜り始める。
明らかに早い。
恐らくであるが、大穴開けるタイプでもどこか取っ掛かりを探してだして
潜っていくのだと思う。
この縦穴は探す手間が無い分、早く潜れる。


この交換法は画像ではオアシスLだが、全ての容器に対応する。
♀用のMSボトルでも問題ない。
コツは取っ掛かりの穴を粗めというかザックリ仕上げにすることだと思う。
キレイに処理してしまうとそれはそれで取っ掛かりとしては?になってしまうから。


今年は大きい幼虫を2本目交換では失敗なく潜らせることには成功していると思う。
問題は安定して再び大きくなり始めているかですね。
ビン底を1~2周まわって大きな動きが止まってビンの中央付近に移動するが
ビン底で一旦止まった時の食痕?(オガ)の色合いが黒っぽいのがいるのはいただけない。
下痢なのかな~とか幼虫が元気なくなってなければ良いなあと思う日々ですね。
現在は早くも40日程経過したビンもありますが、そういったビンも中央部に移動し始めてます。
食痕は、オアシスはビン底から上がってきそうなのもいれば、おそらくほとんど出さないのもいるという感じ。
恐らくもう1ヶ月経てば嫌な感じかどうかぐらいはつかめると思う。
HSは多分、全部食痕出ないで居食い(そうでないと大きくならないと思う)
HSとKSP1は一回走り出したら手がつかないと思うので交換は3ヶ月半以内厳守だと思う。
去年ダメだったやつは2本目で縮んでしまった(横ばいが微増でも見た目が悪かった)
昨年の2本目は管理面で失敗でしたので、今年は心配である。
似たような結果ではあったが一昨年の感じは良かったので、一昨年を少し参考にはしているが……

15年ブリードに使用する♂紹介

♂の紹介編

13-13
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つける相手は13-9と13-16。
ガッチリしているが、厚さや無駄な太さはあまりない。
一目見てこれだと思った。
体重を乗せつつ、恰好が悪くなりにくそうなラインを狙うために補強。


13-19
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つける相手は13-14と黒王さんの88.4同腹52.5mm。
体重を乗せつつ長さを追求する組み合わせを狙います。


13-21
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黒王さん88.4ラインと同じ背景を持つライン。
つける相手は13-1は確定。
この個体にしてもそうですが寸詰まりの虫は極力選ばないようにしてます。


13-12
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やや小型ですが、立派な86mm同腹。
ギリギリ80mmですので、つける相手は少し悩んでいる。
53~4mmの♀をつけるのはちょっと怖いかな。
多分、13-38と早期♀をつける。


12-1
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昨年補強の♂。
今年の自己ブリ14-16~19の種♂。
自己ブリ14-18は仔がとれなかったが、仔がとれた14-16、17、19はいずれも30gオーバーが出ている。
アゴが寸詰まりな感じがするので、いかにもアゴが伸びそうな
13-41をつけてみようかと思ってはいる。



来年は緑色のラベルの♂が多いです。
再来年あたりも現役でいてもらうつもりですがどうでしょうかね。

15年ブリードの♀紹介3

前回に引き続き。

13-44
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DSCN1254.jpg
雰囲気が伝わらない画像ですが
アゴまっすぐ、上半身でかい、お尻小さいでひし形のようなシルエットの個体です。
兄弟♂で83mmを見ましたが、体重は乗ってました。


13-11
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84mm同腹ですね。
ツヤが強く、寸詰まりが見られないのが特徴的でした。


13-37
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このラインはmindさんも補強されてますね。
マツノさんのところでは4番と並んで数が多かったラインでしたね。
この♀は黒王さんの84.7mm同腹83.0mmにつけようかと思ってます。



マツノさんからの補強♀は以上。
核になるのは11-8を入れますが、11-8を入れずに温存するラインも作ります。
主なラインの組み合わせは確定ですが、なかなか決まらないのもあります。

次はマツノ補強♂の再紹介。



来年ブリードの♀紹介2

前回の続き。

今回は期待の♀編。

13-5
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来年ブリードで一番期待。
アゴがやや短めというか体が豪壮という感じはします。
マツノさんから補強した個体の中では、13-37と並んでツヤが強いかな。
黒王さんの88.4同腹83.7mmにつけます。
体重をのっけに行きます。


13-16
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DSCN1227.jpg
この♀との出会いは偶然だった。
このラインも黒王さんとmindさんも補強されてますね。
11-5の体躯に11-1のアゴがつくイメージな♂兄弟が多かった印象。
格好の良い♂が多かったので♂を補強すれば良かったかなあ。
13-13につけます。


13-14
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mindさんも補強されてるラインですね。
僕の印象では、とにかく細いライン。
13-19につけて、体重が乗る細いラインを狙います。


13-1
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こちらも黒王さんとmindさんも補強されてるライン。
よく分からないがこのラインは寸詰まりやすかったのかな。
この♀も太短い。
13-21につけようかと思ってます。



今回の♀はいずれも来年のブリードの主力。
なんだか、この♀たちを見てると上から順番に一昨年の11-5、1、23、8を思い出します。

もう1回♀紹介を続け、その次に♂を紹介します。

15年ブリードに使用する♀紹介

補強個体で詳しく紹介してない個体がいたので紹介。


13-38
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11-3×11-4の組み合わせとのこと。
11-8を入れないラインを作るための刺客。


13-41
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黒王さんとmindさんも補強しているライン。
アゴが長いのが特徴的。
♂兄弟は大きいのは見なかったですが、太いのはいなかったので選びました。


13-9
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こちらも黒王さんとmindさんも補強しているライン。
僕はこのラインは数が多かったので余ってたらという感じでした。
よくよく見てみるとなかなかの美女。
上翅の感じが好きですね。
この♀はつける相手が恐らく13-13の83mmになります。
13-13は血統背景を気にせず良いなあと思った者同士をつけます。



次回はもう一度補強♀を個体画像もつけてアップします。
一部はほぼ完全に組み合わせが決まってますのでその辺も。
この時期になると虫も少し大人しくなって写真を撮りやすいのが良いですね。


BE-KUWA53号の書評

オオクワの更新はありませんでしたね。
ただギネス審査員の言い分でいえば、似たようなサイズが出ているので
まだまだ伸びるという感じでしょうかね。
「国産オオクワ」でない別の種では「期待」の一言で評価が下がるのでしょう(笑)

アンテは大きかった。
ギネス座談でも書いてありましたが、確かに歴代でビックリするのはコガシラ。
やったことないけど、あれはそもそも累代できる虫というジャンルでは無い感が凄い。
溢れる標本で愛でる虫感。

グランの羽化までのブリードサイクルが短いと書いてあったがあんなものだと思う。
クルビssp.も飼育者コメントの通りだと思う。

国産だとスジブトがふっとい。


他の記事だと、義足。
自分は脚切れた虫気にしないけど。
普通はせいぜい1~2本しか切れないし
狭いケースに入れとけばゼリーの容器とケースの壁面を取っ掛かりにして起き上がるし。
何よりそういうのに限って短命というよりむしろ長生きな感じするし。

あと何だかんだで編集長の採集記事は好き。
自分が高山へ繰り出したくなるきっかけは編集長の記事率が比較的高い。

横丁投稿欄は前号マンセーが多かった感。
誌上調査の「自分の飼育レベルはいくつくらい」って面白いと思った。
自分は10段評価なら3くらいだと思う(厳しく見たら2くらいかもしれない)
飼育1サイクル目でレベル1。
毛が生えたくらいで2か3。
ギネス更新で6~7(オオクワは5か6)
自分で採集してきた虫でギネス更新なら7か8。
9とか10は神聖な域ですね。
自分で採ってきて、エサも自分で作って、そんでもってギネスを出すみたいな。
しかもそれを数種となったら……


今号はオオクワブリーダーは回れ右で良い内容かもしれませんね。
少なくとも本流からは逸れてます。
ちょっと箸休めというかたまにの息抜き程度の内容ですね。
でも、こういうので部数が落ちるっていうのは切ない感はありますね。
僕はオオクワやめても他の種にお世話になるつもりですので刷る限りは意地でも買い続けますが。






補強紹介~隠し玉編

まだ紹介してませんでした補強個体がいました。
隠しダマかつ切り札です。

黒王さんからの補強個体です。
DSCN1166.jpg
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背景はマツノさんの12-1×12-23。
黒王さんのあの88.4の異腹ラインです。

今回の補強個体を見る限りでも、期待は高いです。
黒王さんのところでは幅があるかなと書いてますが
良い意味であの年の1番・23番を引き継いでくれてると思いますね。
本個体は1番の形状に23番のキレイさを引き継いでいる感じがします。
1番のギュッとしまったお尻に無駄のない大アゴに23番の余力。
ウチも1番は補強しましたが、こういうのをやらなかったのが本当に悔しくて悔しくて……
黒王さんにただただ感謝です。

僕はこのラインは必要不可欠になると感じてます。
そのまま、11-8系の♀につけても即戦力と思いますが
先を見据えて、11-1系重視のラインを作っておくのも捨てがたいと思いますね。


さて、今回の補強記事のついでに中期構想を少し。
今思い描いていることはマツノ系の最高のアウトラインですね。
何が必要になるかですか。
僕は今現時点では、黒王さんの88.4mm同腹にマツノさんの13-5をつけて一番期待のラインとするつもりです。
外しても良いように、マツノさんの13-13にマツノさんの13-16で似たような背景をもうひとつ打ちます。
以前にマツノさんの13-5の優先度を高めたと書きましたが
理由は親に使っているのが11-9の84mmと11-5の56mmというのがありますね。
体重に関しては間違いないと思ってます。
ただ、まだ足りないと思う。
それを補うのに使うのが
マツノさんの13-19に同じくマツノさんの13-14の組み合わせ。
マツノ系で、細く、長く、それでいて体重を落とす懸念が無い最高の組み合わせは
他に黒王さんの88.4系とマツノさんの10-14系しかないと思いますね。

上記の黒王さん88.4系×マツノさん13-5の組み合わせをマツノさんの13-19と13-14で組み合わせると
マツノ系譜で{(11-1×11-8)×(11-9×11-5)}×{(11-30×11-8)×(11-23×11-21)}となります。
もちろんこれで終わらせるつもりはないのでまだ先を考えなければなりません。
オマケに考えるのは簡単ですが幼虫をとらなければもともこうもありません。

ちなみに上記の構想では今回、紹介した補強個体が役に立たないでは?と思うかもしれませんが
先立つものは持っておかなければなりません。
11-1×11-23は触媒としてバツグンと思うのですね。
11-5系と11-8系は今後もしばらくは残ると思ってますが
今現在のマツノ系久留米を取り巻く状況を見ても11-1系はうっかりするといなくなってしまうと思います。
唯一の救いが13-16と思うくらいですが、11-5系が入ってますので残す要素が11-8系といった感じですね。
今回の紹介個体につけるのは1つはマツノさん補強の13-37と決めてます。
13-37を安定させる触媒に黒王さんのラインを使えると思ってます。
その組み合わせが間違わなければ、次世代の構想が広まります。
マツノさんの13-37が11-25×11-21であるということは、11-5系と11-8系の2枚のカードを残してますので。


mindさんのブログでは11-1、5、8、23に加え21、25が重要要素と書かれてましたが
僕は更に11-9、さらには裏から10-14に12-1を加えたいですね。
ただし、これだけでは絶対に足らないです。
そこを何とかするのがブリーダーの甲斐性でしょう。
ある程度は自前で何とかする。
僕の手持ちでは自己ブリ12-7(マツノ系譜で10-11×10-4)を大切に可能性を広めていくことが重要と感じてます。







♀の交換~終盤戦へ向けて

♀の2本目交換はやっと6割くらいですかね。
毎日コツコツ交換してます。

オアシスはとりあえず前半60♀分終了。
例年、オアシスはラインによって食いに差が出ますね。
食うラインは食うのですが、食痕を出さないラインは全然出さないですね。
ならかなり持つんじゃない?って話になりそうですが
食える部分が無くなる前に、オガが持たなくなって暴れられます。
2本返しは状態の良いのを選ばないといけませんね。

とりあえず、オアシスから出た大きいの。
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今年は本当にオアシス好調ですね。
17g台は9番、12番、21番から。
16g台となると、6番、16番、19番、20番、28番。
♀は大きくなるラインとそうでないラインの差は必ず出ますね。
大きいのはほとんど15g超え、小さいのは13~4g台止まり。
菌糸銘柄問いませんね。
6番と28番は早期ラインですが、早期の中でも♀の体重の乗りが良かったラインでした。

他の銘柄はHSも良いですね。
12番から17.6gの他3頭。
アベレージを見ても安定して15g台に乗せてます。
KSP1はあまり大きくならないラインを入れてしまったので
少し小さいですね。
3頭だけ入れた12番はいずれも♀で2頭16g台だった他、何とか17番から16g台が出てます。

全体ですと、12番がやはり圧倒的。
全部掘りましたが、こんなラインは初めて。
35g、33g、31g4頭、30g2頭、29g4頭、28g、27g、26g、25g
17g5頭、16g6頭、15g4頭、14g
親♀のマツノ12-6は1本目3ヶ月未満で13.6gでしたので一見小さく見えますが、オアシスでならでかい部類で
通常通りに3ヶ月半から4ヶ月ちょいで交換してれば確実に16~7gでしたでしょう。
オマケに9月中旬交換で8ヶ月後に2本返しで52mm羽化でしたので素質はあったように思えます。
まだ、確信してませんが親♀が1本目で体重乗るタイプのほうが
仔も1本目から体重乗る予感はします。


3本目は1~2gくらい増えてくると思いますので
16~18g台がかなり拝めると思ってます。
♂と違って♀は失敗しずらいですので。
19g台は出るかもしれないくらいで構えておきます。
狙うなら多分2本目もMビンでないとダメです。
1本目以上に2本目Mビンでないと大きい♀を狙うには厳しいように思えます。
これについては以前書きましたが、2本目のビン内環境の差です。
3齢幼虫を入れる相手がMSボトルとMビンでは……
理想はMビンですが、2本目以降は♂でLビンを使わなければならないので
♀を安上がりにしてしまいがちでMSボトルを選択せざるを得ませんね。



体重を乗せるという点で昨年の補強からポイントを絞りましたが、少し良い方向に傾いてると思ってます。
とにかく♂親に体重が無いとダメで1本目から乗らないとダメと踏んでます。
そういう意味では12-1はうってつけでした。
今年の補強はさらにポイントを絞って、体重が乗ることに加え
要所要所に太さや厚みが無い♂を選びました。
いずれも83mmですが、13-13と19は最大37g、13-21も34g、黒王さんの88.4同腹も37gまでいってます。
還元率で♂親は今後も多分、選ぶことはないです。
僕もマツノさんの13-4は悩みましたが、32g台の83mmで太さに出てましたので泣く泣く我慢しました。
来年は2♂補強したいですが、ポイントを押さえつつも
ひとつは良いところから、もうひとつは掘り出しもので補強したいですね。
僕は極端な話、兄弟成績が良くて太いのがいなければ
37gで82mmでも補強したいですね。
逆に84mmでも最大32gくらいですと悩みます。

幼虫をとれなければ意味がないですが
来年の今頃、2本目交換で良い成績が出るであろうと思ってるラインも少しは見えてますね。
ただ単に仔さえとれれば絶対に外れないだろうという慢心なだけかもですが。

早期狙いへ

早期狙いの♀を選別しました。
15~6g台を使います。
もっとでかいのはいますが、今年は一番大きいのは普通に羽化させます。

昨年同様に2本目交換を羽化に向けてのショックに使います。
ただビノは外国産ほどビン交換のショックを利用しずらい気がします。
特に2本目交換は難しい。
成長・成熟が遅いからだと思います。
ですので、今年は1本目4ヶ月以上経過させてますので少しは検証できると思います。
3ヶ月交換の昨年はオアシスの成長が遅かったのもあって若い幼虫が多く
難しかったですが、今年は好調で体重の乗りも良く成熟もかなり進んで黄色味が強いので良さげです。

交換後、幼虫が落ち着いて菌糸がしっかり廻りなおったら
冷し虫家へ入れる予定。
交換後のショックを使うなら即昇温させた方が効きは良さそうですが
オガを痛める危険性もあって少し弱腰なやり方をします。

冷し虫家は29℃セットでスタンバってます。
順調にいけば来週、冷し虫家に引越しさせる予定です。
蛹化・羽化で40日程はとられますので出来れば年内中に蛹室を作らせないとですね。

やることができるとワクワクしてきますね。

早期羽化へ急旋回

突然ですが、早期羽化やる可能性がかなり高まりました。

先日の台風後の処理も大方終わりそうなので
来年のブリード構想を一度頭をまっさらにして(ノートに構想履歴をまとめている)
組みなおしたところ、やはり♀が足りない。

裏年の久留米で早期羽化をやるメリットが、表年の早期羽化に比べると薄いかなと
思ってましたが、今年は成績が思ったより良いのも早期羽化決行へ後押ししています。


早期をやるラインは
14-9
14-12
14-16
14-19
14-20
14-21
各1頭ずつやる予定です。

菌糸はオアシスでやります。
今月交換の幼虫を使います(1本目投入から4ヶ月以上経過)
管理は冷やし虫家TFを使用し、29℃(かかりが悪ければ更に上げる)
2月中に羽化を目指します。

今回はサイズもちょっと欲張ります。
昨年みたいにあまりにも小さすぎるのも切ないので
50mmくらいを目指すとして、蛹室を作ったらもう一台の冷し虫家(25~6℃)へ移動させようかと思ってます。
羽化後はさっさと活動させる為、温度はかけて後食させます。
5月にはペアリングをかけれるように調整します。

12番は♀の数が少ないので苦渋の選択ですが
ハイリターンの可能性もあるので外せませんでした。
いずれもマツノ系です。
マツノ系にオアシスという早期羽化には高難易度の挑戦ですね。



ちなみに来年の構想練り直しは主要因は
マツノ13-5の優先度の上昇と、マツノ13-19にマツノ13-14と黒王さんの88.4同腹♀で2枚看板を組みたくなったから。
ついでによくよく見たらマツノ11-9もなかなかのべっぴんさんでイケメンの13-13につけてみたくなったので。
更にマツノ11-8が入ってないラインを少なくても2♂で4ラインやる予定ですし。
そんな風に1♂に2♀つけたいなあと考えるとやっぱり♂があぶれてしまうことになってしまいそうですので……

♀の交換中間報告

♀の交換は少しずつ進めてます。
一日に12本くらいやると飽きますが連日となれば、このくらいがちょうど良いですね。
どうせ、最後のほうで一気にやりますので、しばらくはチマチマで減らしていきます。

♀で大きいのはこんな感じ。
DSCN1160.jpg
DSCN1161.jpg


DSCN1134.jpg
DSCN1135.jpg


オアシス限定です。
♂と比べて食痕が少ないですね。
これだけ差が出れば♂と♀はまず間違えません。

♀は♂に比べて素直なことが多いですので
オアシスでこの経過の個体なら54mmくらいにはなるでしょう。
というか、2本目で17g台は初めてです。
今まで3ヶ月交換でしたので4ヶ月越えの今年は当然と言えば当然ですが。

菌糸の銘柄問わずに各ラインの傾向ですと
12番はやはり良いですね。
17g4頭、16g4頭、15g1頭です。
20番も良いですね。
16g台3頭、15g1頭は立派。
♀が大きいラインは♂も体重については乗る気がします。
20番は3本目で体重が伸びるかもしれません。


さて、ボチボチ台風19号が来ますね。
外に出るとロクなことが無いので今日は酒飲んで寝る。

少なくとも2年目以降からはじめる巨大オオクワガタの育て方~3

今回はペアリング~割り出し編。

どんなに良い種親を補強しても、幼虫をとらねば
ただの観賞用のペットにしかすぎません。
気合いで幼虫を産ませます。


まず、ペアリングは下記参照。
2014年ペアリング記事
画像で説明がシンプルで分かりやすい。
小ケースを使用してますが、来年からは中ケースを仕切ろうかと思います。
GULLさんのところで得た知識ですが、理に適ってます。
湿度は高めておきます。
温度よりも湿度を普段より高めること。
期間は3日で十分だと思いますが、自分は1週間。
アゴ縛りは♂の様子見て決める。
エサ皿は大きくて重ければ良し。丈夫なら2年使える。

産卵セットで1番重要なのは産卵木。
産卵木の記事参照。
DORCUS ROOMさんの特AL材を使用しています。
理由はほとんどの材が使えるから。
良い材は乾いているときに割れば分かりやすいと思います。
アペックス
↑の記事の画像の様にバラバラにした際に、しっかりとしつつも軽い感じに割る感覚ですと良い感じ。
今年から節も極端に大きくなければ気にせず使ってます。
たまに柔らかすぎるのが混じってますので、それだけはハネます。
一部でも柔らかい部位があると、そこを取っ掛かりにしてばらしますので注意です。
幼虫にしても成虫にしてもそうですが取っ掛かりを利用して潜る習性があるので。
剥くこと自体は加水してからの方が楽ですが、剥いてから加水したほうが
産卵セットを組む当日作業が全然ラク。

各年の産卵セット記事は下記参照。
2014年産卵セット記事
2013年産卵セット記事
2012年産卵セット記事1
2012年産卵セット記事2
2012年産卵セット記事3

産卵セットは数組む時は完全に手際を決めます。
皮を剥いておけば、加水5分、脱水10分。
ペアリングは湿度高めですが、産卵セットは少しだけ乾いてるかなくらいにします。

2012年までマットはDORCUS ROOMさんのクヌギ粗さ中間。
2013年からマツノさんのホダ粉砕(オアシス用オガ)
2014年からマットの加水にFe3+を使用。
マットが良い感じにこなれて、劣化も少しはマシになる様な気がします。
これは来年も継続予定。
マットに産ませるのは回収がめんどくさいので今のところは考えてません。
産卵木の食痕パックはこなれさせる為の一つの手段としてやってますが
あまり意味がないと思ってます。
せっかく良質の食痕が得られるのでやってるだけですね。

産卵セットを組んで♀を投入したら、最初の1週間~10日間は放置。
完全に♀任せ。
最初のチェックで不発かどうかは大体わかります。
カビがひどいセットは残念ながら……
緑ならともかく白い綿上のが生えてるときは望みが非常に薄い気がします。
あと削り方が乱暴なのも産んでないか、産んでいても無精卵か少数しか産んでないかという感じがします。
バラバラにされるような産卵木はハネてますので
それでもバラバラにする様なのはちょっと異常。

産卵数の調整は、最初のチェック時に決めます。
30近く産んでしまうのがいますが、10~20くらいで済むはずです。
3週間組むと産み過ぎることがあるので、20で済ませたいなら長くても2週間。
1回産卵のスイッチが入ると、もうちょっとだけ産ませたいというやり方が効きますので微調整ができます。
1本目投入から逆算して産卵セット2週間、孵化1~2週間、しばらくプリンカップで放置1週間で
1本目投入1ヶ月前のセットが時間的には無駄なくいけると思います。

ちなみに中には全然産まないのも出ます。
産む分には♀さえ隔離すればどうにでもなりますが、産まない場合は何やっても計画通りに産ますのは困難。
絶対に産ます方法なんて多分ないです。
補強分は虎の子ですので良い資材を投入しますが
産まないものは産みません。
産んでも小さいのばっかりのラインよりはマシと思って諦めます。
意外とすんなり産んでくれるようなラインのほうが期待度低くても伸びるような気はします。
産まなくてブリードが成り立たないのを回避するには多めに組むか
♂をたくさん用意しとくくらいしかないですね。
自分は来年の♂はたくさん用意しました。
やはりどうやっても、4♀つけて合計で1ライン分くらいしか取れないような♂もいますので。
全くとれなかった♂もいましたし、1♂に依存するのは危険ですね。
♂の補強と♀の補強はそういう面でも全くの別物です。

今年は久留米は27セット組みました。
来年は35セット近く組むと思ってます。
マツノ系300頭、13年ブリからの系統で200頭程度。
マツノ系は20頭程度産ませば良いですね。
13年ブリからの系統は各ライン10頭程度で十分。
10頭産ませば各ラインの傾向はわかると思います。
少なくても2~3♂は出るはずですので。
たくさん産んでも良いラインならまだしも
絶対に当てるつもりが無いラインで30も産ませて、微妙なラインだと勿体ない。


ペアリング~割り出しでポイントは
・事故は起きずらいと分かっていても、産卵セットへいかに無事に入れるか
・いかに1本目へ無駄なく入れるか
の2点だけですね。
後はやりやすいようにやるが一番ですね。
神にすがる思いで組むよりも、冷静に粛々とスケジュールとルーチンをこなしながら組まないとやってられません。


さて、もうすぐ来年の種親の越冬シーズンですね。
自分は例年通りの越冬管理をします。
越冬管理記事
上記のやり方で越冬させます。
このやり方ですと古いマットと新しいマットの境目を使って部屋を作り越冬します。
マットを全交換して新品ですと越冬のスイッチが入らず上でウロウロしている事がありますので
漏れなく越冬してもらいたいので、このやり方をしています。
ブリードシーズンに酷使するので、オフは否応なく休んでもらいます。

少なくとも2年目以降からはじめる巨大オオクワガタの育て方~2

少なくとも2年目以降からはじめる巨大オオクワガタの育て方

前にこんなことを書いてたみたいですが、そのパート2を書いてみます。

今回は幼虫飼育。
題して1本目編。

1本目は僕も非常に苦手ですね。
今年は現状で199♂交換して43頭30gオーバーと、昨年の自分からすると奇跡のような成績が出てますが
これは主に管理面で1本目に体重を乗せるためにやれることを全てやったからというのがあります。
当たり前の事をやってきたつもりでしたが、今年は少しやり方や理論を変えましたので
変更点を今回は主に取り上げて解説。


まず1本目の管理面における主な相関について。

・体重の伸び

投入期間を引っ張る>キチンとセオリー通り3ヶ月交換

温度高め>温度低め

これは間違いないと思います。

体重を増やしたい場合ですが加齢の速度も関係してくると思ってます。
これは今年のウチの久留米に関してですが
初齢期間は孵化1週間ほどで菌糸へ投入するとして、投入後2~3週間で加齢。
2齢期間は3週間。
3齢に加齢するのは投入後1ヶ月ではちょっときついと思ってます。
27~8℃管理でしたのでほとんど管理上限値と考えてます。
正直、26℃程度でも加齢速度は変わらなかったと考え、加齢の速度は1ヶ月を超える程度と見ています。
各期間の速度については添加剤やオガも間違いなく関係してくると思ってます。
余談ですが、やれば解かることで割りカスに放置した幼虫と菌糸に投入した幼虫では加齢速度が別物。
加齢に1ヶ月はとられることを考えると
加齢後の体重を乗せる期間を引っ張ることによって体重は大幅に変わってくると確信しました。
久留米は明らかに90日交換と105日交換では差が出る。
他の大型血統との違いはここですね。

次に、幼虫の生態面の考慮ですね。
幼虫は徐々に菌勢の強いとこへ食い入ると思ってます。
野外では一番外界に近い部位から堅い部位へ食い入ることで知られてます。
菌糸飼育では、1次発菌と2次発菌で菌勢の強い部位が異なってくると考えてます。
当然、1本目はド初齢を投入するに限りますので
菌勢が弱い部位に投入するのがスムーズな加齢に適正と思ってます。
1次発菌ですと、製造上、上部被膜及び通気孔、底付近は菌勢が強い部位。
側面、それも肩ほど部位へ投入するのが道理に適うと思います。
要は菌が廻るのが一番遅かったであろう部位へ投入。
2次発菌の場合はセオリー通りに真ん中から投入で問題ないと考えてます。
また、投入にあたっては今年から上部被膜及び上部のオガを1cmほど除去しています。


さて、1本目を管理をしていて思うことですが、1本目は菌糸の状態が2本目や3本目と比べて
強いと思ったことがありませんか?
昨年のブリードで感じたことですが、初齢で投入された1本目と
3齢で投入することになる2本目ではそもそもビン内環境が違います。
2本目は再発菌にビン内部のエネルギーをかなり消費すると思います。
幼虫が落ち着くまでに引っ掻いたオガを再発菌させるにあたって、
引っ掻き回されなかった部位は少なかれ完熟が進みます。
これは3本目でも同じですね。
今年は1本目で体重を乗せる方法を模索しましたが、2本目は温度を下げたほうが良いとも考えていました。
そこで上記の考察を踏まえたうえでの27~8℃から23℃まで下げるタイミングを模索しました。
持論では2本目へ交換して安定後では2本目に負担がかかり良くないと断定。
1本目の80日経過付近から1℃につき1週間以上、1月かけてできるだけ2本目交換前~交換時に23℃まで落としました。
例年では2本目に負担をかけるブリードサイクルをやってましたが
今年は1本目に負担をかけて、2本目をだいぶ慎重に扱うことに決めました。
1本目は先述の理由から余力はあるはずですので2本目の負担を低減するには
1本目へ押し付けるのが一番簡単という理論です。


1本目に求めることは何かと聞かれたら
理想の成長曲線を描く上で、目標となる数字を満たすことですが
具体的な数字では27~30g以上です。
少なくても25gは欲しい。
こう考えるのは、大きな個体をリサーチした統計から。
20gそこそこからはそもそも35gに乗せることすら難しい。
乗せても大きく羽化させるのがもっと難しい。
要となるのは1本目から2本目の繋ぎのタイミングの問題で、3本目交換時に体重を乗せるのは
軽い幼虫よりも4ヶ月経過させたとしても重い幼虫のほうが有利だと思います。
2本目はその分、短くしても影響がないものであるとも考えてます。
ここに行き着くのに何年も使いました。


最後に菌糸飼育を語る上で欠かせないのは菌糸。
銘柄で語るよりも、最近はロットですね。
本当に従来の力を引き出せるのか?という点。
オガを見て、菌株が変わったかとか確認をしてから選択したいものですが
そんなことできるのは今のところマツノさんのオアシスのみです。
オガをいじくり倒してみるのが一番勉強になると思いますが
僕は自分が使用するロットのオガを必ず仕入れるようにしてます。
いつオガが最新納入分に切り替わるかの確認も取り、オガの堅さや状況、思いつくことは全て聞きます。
添加レシピよりも、オガは徹底します。
オガに合わせたレシピはあっても、レシピがオガを選ばないということは無いと思ってます。
菌糸とはオガ、菌株、そして添加剤、何が欠けてもいけない。
万能に見えて非常にデリケートな問題も抱えているのだと思ったうえで銘柄選びが必要であると思う。



1本目は若くて大きい幼虫を出すことが至上。
他の大型血統と久留米の差はベース分。
そこを埋めるのは還元率ではなく、細くても体重が乗ってくるような素直なライン。
久留米でも1本目から35g、2本目で37~8g出して85mmを狙えるようなラインを作りたいですね。






♀の交換も少しやってます

マツノさんに電話を入れました。
年々菌糸ビンのやりくりに苦戦されているようで……
ウチからは♀用のMSボトルを60本、他の人に先に回してくださいと言ってあります。
結果的には1ヶ月遅れで納入することになりそうですが♀はあまり気にしません。
その代わりに♂用のビンについては多少は無理を聞いてもらいますので。

♀ですが、2本目交換はちょっとだけやってます。
12番は♀も好調ですね。
4ヶ月交換のオアシスMビンから16.8g。
110日交換のHS800から17.2g。
100日交換のKSP1から16.8g。
2本目交換時に出る数字としてはかなり良いです。
例年3本目交換時に1~2頭18g台に乗る個体が出ますが、今年は19g台までいくかな~という感じです。
13g台はあまり見たくないですが出てしまいますね。

早期羽化については、今年はやらないと思います。
無尽蔵にライン数を組めるならやりますが、20~30ラインでアップアップですので。
単純に幼虫を見ますと
HSならまだ比較的簡単だと思いますが、オアシスとKSP1はきっと難しい。
来年は少しだけ早期をやるかも知れません。


今年好調の14-12の種♀。
DSCN1120.jpg
DSCN1126.jpg
1本目3ヶ月未満でしたら、13g台でしょうね。
9月半ばから2本返しは凄い。

2本目交換 ♂の30g超えを追加

水没した車は廃車にしました(というか、なってしまいました)
そして2台目は押えました。
来週納車の予定。
廃車にする車から荷物の積み下ろしをしましたがこれがまたエラかった……
採集道具、ブリード用品、着替えやエロ本でどっさりでしたので。

携帯は解約しました。
たぶん、しばらくは携帯は持たないと思います。
ですので、今までの電話及びメールでのやり取りは不可能になりました。
現在、メールフォームのアドレスを携帯からPCへ変更しました。

とりあえず、以上の通りです。
慌ただしかったですが、少しずつ落ち着きが戻るでしょう。


さて、本題。
2本目の交換の続きをしました。

オアシスから。
DSCN1090.jpg
DSCN1093.jpg

これは、4ヶ月ちょい経過。
♀だと思ってハネましたが、♂でした。

オアシスはMSボトルからも2頭♂を追加しました。
21番から26.8g、22番から27.8gでした。
22番は3頭のみですが、なんと3頭とも♂。

もしかしたら、もう1本♂が出そうなMSボトルがあります。
7月下旬投入ですので、今掘っても小さいのが出ると思います。



KSP1からも出ました。
DSCN1116.jpg
DSCN1117.jpg


DSCN1118.jpg
DSCN1119.jpg

KSP1も115日程での交換ですが、これくらい引っ張れば大きくなってますね。
13番から29.2g、24番から29.6gともう1歩の個体も出ました。

ただ、KSP1は既に2本目用ボトルがないのでオアシスLビン行きです。

1番も♂が多いですね。
1頭24g台が出てしまいましたが、26~9g台でまとまってましたので
いつ出るのかと思ってましたが、やっと出ました(といっても4ヶ月近いし……)

24番からも初ですね。

これで、30g越えが出たラインは
1番(1頭)、2番(3頭)、3番(1頭)、7番(1頭)、9番(2頭)
11番(2頭)、12番(8頭)、13番(1頭)、14番(2頭)、16番(7頭)、17番(2頭)、19番(3頭)
20番(3頭)、21番(3頭)、24番(1頭)、25番(1頭)、26番(2頭)
トータル17ライン43頭。
28ライン(幼虫がとれたのは24ライン)ですから、まんべんなく出てます。
早期♀ラインからも、1番、2番、17番、24番、25番と10♀使って5ラインから。

種♂の成績で行けば、自己ブリ12-7の84.0mmとマツノ12-1の83.5mmが優秀。

幼虫の雰囲気では、3番や9番や20番は細い幼虫が多かった印象。
12番や16番はでっかいな~という印象。
19番と21番は短くて老けてた印象。
頭の大きさは2番と25番が大きそうな印象。

アベレージが29g台に到達するのは
2番、7番、9番、12番(AVE29.95g)、16番(AVE29.46g)、17番、25番
7番は数が少ないので何とも言えませんが、これらのラインは25g以下が出てません。
これらのラインから3本目も食らいついてこれるラインがあると助かりますね。

30gオーバーを追加 遂に40頭

昨日、あんなことがありましたが
呑気に2本目交換はしてます。

オアシスMSボトルから。
DSCN1082.jpg
DSCN1083.jpg

これも、♀だと思ってハネた棚にいました。
やけに食痕が出てましたのでボトルをとって見ると
でっかいのが見えたので……

120日近い(ほとんど4ヶ月)交換ですが、30g超えてきますね。
食痕が増えるとしっちゃかめっちゃかになってなかなか引っ張る気になれないMSボトルですが
上手い事メチャクチャにさえされなければ大きくなるという感じはしますね。

2番はHSから32.2g、KSP1から30.2gと好調でしたが、これでオアシスからも出てきてくれました。
他にも上位が29g2頭に28g3頭ですので相当期待できると思います。

全体で見ても30gオーバーは
Mビンから16頭、MSボトルから2頭、HSから20頭、KSP1から2頭で2割ラインの40頭に到達しました。

今年のオアシスは食痕をキレイに下から徐々に食った個体よりも
小窓を幾つか作りながら拡大し連結させて、ある程度のところまで幼虫が大きくなったところで
グワーっと一気に底からビン上部まで食痕に変えてしまう幼虫が好成績。

KSP1は4ヶ月交換のほうが体重は乗っていたかもしれませんが
高くても26℃管理にしないとオガの状態を維持できないですね。
それと単純に体重を乗せやすいラインを入れてないので結果が出せてないですね。
HSと比べて食痕が出る、外見上は少しデリケート、水分は少ない、幼虫が若い、といった点が挙げられそうです。
HSでは成長速度が速いとか、もっと水分が無いほうが良いという場合はKSP1のほうが良いと思いますね。



憎き台風18号

台風18号恐ろしかったですね。

今朝、夜勤からの帰宅路で、冠水していてUターンしようと
畑の空き地だと思ったところを利用して大回りしようとしたら
畑とアスファルトの高さが1m以上あって見事に車の左側半分を水没させてしまいました。

すぐには浸水しなかったのでジャフに電話。
すぐさま避難。
この時に携帯電話を水死。
嵐が去って、冠水が引く。
車の前で連絡手段もなくただポツネンと待つ。
この時に凄い良い人にいろいろと連絡してもらい、精神的に凄く助かる。
待つこと8時間。ジャフ登場。
レッカーで引っ張り上げてもらう。
ディーラーまで運んで行ってもらう。
ディーラーで今後の話をして自宅まで送ってもらう。

もう今日は本当にたくさんの人に助けられました。
ただただ感謝の1日です。

教訓、いつもと違う道を行く際は細心の注意を払う。
そもそも冠水していないところを探しながら帰ろうとせず、安全なところへ最初に避難しておこう。


今日は身がボロボロですが、1日たてば今度は心がボロボロ。

自分の事だけでも、とりあえず車をどうにかする。
次に携帯をどうにかしないと。
当分は処理にあれこれすることになりそうです。


ちなみに自宅は無事でした。
唯一の生き甲斐であるクワガタはノーダメージなのが幸い。
本当に良かった……
心配で心配で本当に心配だった。
まだ、頑張る気にはなる。

しばらくは、携帯でのメールやり取りができません。
コメント欄を開いてみます。
水没の話をぶり返すとシュンとしますので、クワガタの話なら大歓迎です。
13年ブリ結果に打ちひしがれた時よりは元気ですので(笑)
ちなみにステキ色白フェイスは台風一過バーベキューでこんがり見事に赤く焼けました。
採集にろくに行けてないのに日焼けなんて、らしくないのですがね……(そもそも採集に行っても日に焼けない)

車と携帯は修理できますが
実は一番ショックなのは、携帯で集めまくったエロ画像(とついでに貴重なかけがえのないクワ関係の画像)
俺の1年半分はあっけなかった。
クワ関係の画像にしても、デジカメで撮る画像はデータ用が主ですが
携帯にある画像はどれもレアなパターンで撮ったり集めたりする貴重なもの。
基本的にデジカメよりも携帯のほうが採集画像が多く、
当時の記憶の中には今でも心に焼き付いてる物事もありますが
いずれ薄れゆく記憶をいつまでも鮮明に思い出す為に残した記録のすべてをなくしたのはもの凄く寂しいものですね。

2014年久留米組み合わせ表 確定版

2014年ブリードの組み合わせ表を確定版で出してなかったようですので掲示します。


14年ブリードは種♂を8頭使用してます。
・自己ブリ12-7(マツノ10-11(81.0)×マツノ10-4(52.0))、85.0mm、84.5mm、84.0mm、3♂使用
・自己ブリ12-2(MK10-2(83.0)×MK10-6(52.0))、83.0mm
・自己ブリ12-4(マツノ10-9(81.0)×waizu10-1A(52.1))、83.0mm
・MK11-10(メルリンさんから補強個体※MK09-11×MK09-10)、84.0mm
・マツノ12-1(マツノさんから補強個体※マツノ09-4×マツノ10-5)、83.5mm
・masuko12-3(masukoさんから補強個体)、83.4mm
※masukoさんからの補強個体12-3の血統背景、マツノ09-4×{(マツノ06-15×マツノ06-5)×マツノ 08-1}



自己ブリ12-7、85.0系(14-1~4)

・14-1 自己ブリ13-1(早期♀)、48.0mm
※自己ブリ13-1はMK11-10(84.0)×マツノ11-8(53.0)。
1本目はHSとKSP1へ投入。30gはいないが29g台2頭、小さくても26g台が1頭と安定。


・14-2 自己ブリ13-5(早期♀)、48.0mm
※自己ブリ13-2はマツノ11-1 (83.0)×MK11-10(53.0)。
1本目はオアシス、HS、KSP1(以下、主要3銘柄と略称)へ投入。
オアシスはMSボトルではあるが29.4g、HSから32.2g、KSP1から30.2g、小さいのが26g台1頭と安定。
頭幅・体長もあるように見え、早期♀ラインの中でも期待ライン。


・14-3 マツノ12-39、52.0mm
※マツノ12-39は表面がきれいなラインで太さよりも長さを狙いたいライン。
1本目はオアシスとHSへ投入。HSから31.4g、オアシスからは29.0g迄出てます。
パワー不足かもしれないと危惧してましたが、このサイズなら期待します。


・14-4 shima12-15、54.8mm
※shima12-15は85.8mm同腹。限りなく55mmに近い♀で14年ブリードでは最大♀。
1本目はオアシスでは伸びないと判断し、HSとKSP1へ投入。
29g台2頭で特別小さいのは出てないが、30gは届かず。



自己ブリ12-7、84.5系(14-5~8)

・14-5 自己ブリ13-2(早期♀)、47.0mm
※自己ブリ13-2はMK11-10(84.0)×マツノ11-23(52.0)。
たった4頭のみのライン。全てオアシスMSへ投入。たぶん1♂のみで24.8gと不調か?


・14-6 自己ブリ13-4(早期♀)、48.5mm
※自己ブリ13-4はMK11-10(84.0)×マツノ11-5(53.5)。
全てオアシスMSへ投入、26~7g台でまとまっている。
パワーはあると思うが、太くなってしまうかもしれない


・14-7 マツノ12-2、53.0mm
※マツノ12-12 は長さと血統背景。
エースラインの予定でしたが、6頭のみ。全てオアシスMへ投入。
何とか3♂で、最大31.6gが出ており最低でも27.2g。
太くはならないと思う。


・14-8 マツノ12-7、53.0mm
※マツノ12-7は「まあまあ、良いかもよ」ってことで補強しましたが産卵失敗で欠番。
自己ブリ12-7、84.5系は♂のせいなのか、4ラインでトータル21頭と寂しいことになってしまいました。



自己ブリ12-7、84.0系(14-9~12)

・14-9 自己ブリ12-3、53.0mm
※自己ブリ12-3はマツノ10-9(81.0)×マツノ10-19(52.0)。
1本目はオアシスMかMSへ投入。30g2頭、29g5頭、28g2頭、27g1頭とオアシス組最高の安定感。
長さのある幼虫が多く、太くはならないだろうと予想している期待度の高いライン。


・14-10 自己ブリ13-7(早期♀)、50.0mm
※自己ブリ13-7はマツノ11-1(83.0)×MK11-3(53.0)。
14ブリード唯一の♀殺しにあったラインで欠番。
パワーはあるはずの♀ですので体重は乗ったに違いない。


・14-11 自己ブリ13-8(早期♀)、47.0mm
※自己ブリ13-8はマツノ11-1(83.0)×shima11-8(53.6)。
1本目は主要3銘柄全てへ投入。体重は乗りにくいかもと危惧したがHSから30g超え2頭。KSP1からも29g。
このラインも太くはなりにくいと思います。


・14-12 マツノ12-6、52.0mm
※マツノ12-6はパワー重視。体重を乗せるために召集。
主要3銘柄全てへ投入。KSP1は3頭しか投入せず♂が不発。
だが、オアシスとHSへ絶好調。オアシスから30g超え5頭、HSから3頭で35.0gに33.6g。
体重ではエースだが、たぶん長い虫にならない。



MK11-10、84.0系(14-13~15)

・14-13 自己ブリ12-4、52.0mm
※MK系×マツノ系よりも、大きくなるかもしれないMK系×waizu系。
オアシスとKSP1へ投入。ばらつきが非常に大きくオアシス最大の32.2gを出すも
同じオアシスから24g2頭に、KSP1からは23g、22gが出ている不思議なライン。
ばらつくのが自己ブリ12-4でしたが、個人的には安定しているラインのほうが好きです。


・14-14 自己ブリ12-7、53.5mm
※リベンジのMK系×マツノ系。今年は2つやってます。
主要3銘柄全てへ投入。オアシスからは27gであったが、HSから30g超え2頭。
これでダメだったら、この手の組み合わせは辞めます。


・14-15 shima12-12、53.7mm
※86mm同腹アウトライン。人気のMK系×shima系。
エース候補でしたが、まさかの産卵失敗。予定ではHSとKSP1で大型ボコボコだった。
悔しいとしか言いようがないライン。



マツノ12-1、83.5系(14-16~19)

・14-16 自己ブリ12-7、53.3mm
※14年ブリード一番期待のライン。
オアシスとHSへ投入。オアシスから30超え1頭、HSからは入れた♂全ての6頭が30g超え。
太くなってしまうかもしれないが、期待せずにはいられない。


・14-17 自己ブリ13-1(早期♀)、47.0mm
※血統背景は間違いなく久留米でもエリート中のエリート。
1本目は主要3銘柄全てへ投入。HS、KSP1から1頭ずつ30g超え。
好みの形にはならないかもしれない。


・14-18 自己ブリ13-4(早期♀)、48.0mm
※体重を乗せるためのライン。
産卵失敗で欠番。このラインは結果的にやらなくても良かった。


・14-19 マツノ12-24、50.0mm
※マツノ12-24はマツノ系のパワー系に合わせると良いかもしれないと思っているライン。
14年ブリードでは唯一のマツノ直接補強個体同士の組み合わせ。
1本目はオアシスとHSへ投入。オアシスから30g超え2頭。
幼虫の体型がちょっと太短い気がする。



masuko12-3、83.4系(14-20~22)

・14-20 自己ブリ12-7、51.5mm
※マツノ系エリート背景のmasukoさんの♂に新興の自己ブリ12-7の組み合わせ。
主要3銘柄全てへ投入。オアシスから31.2g、HSから30.8g、KSP1から29.4g。
非常に長さがある若い幼虫が多く、化けるかもと密かに期待している。


・14-21 マツノ12-1、52.0mm
※完全にエリートな系譜。ただしちょっと血が濃いかも?
1本目はオアシスとHSへ投入。オアシスから30g超え3頭。
このラインも太短い幼虫が多かった。


・14-22 masuko12-1、53.5mm
※このmasukoさんの♀はマツノ09-4×マツノ10-14と当時のマツノ系最高の組み合わせ。
悔しいことに、たったの3頭しか産ませられず、泣く泣くオアシスへ投入。2♂で2頭とも29g台。
長さもあって若い印象なので期待はしています。



自己ブリ12-4、83.0系(14-23~26)

・14-23 自己ブリ12-7、53.0mm
※好みの形同士で大きくさせてみたいと思って組んだライン。
1本目はオアシスとHSへ投入。♂が多いのにもかかわらず恐るべき安定感で25~8gで安定。
間違っても太くはならないと思います。


・14-24 自己ブリ13-2(早期♀)、48.0mm
※ちょっと不安定な経過だった自己ブリ12-4を安定させたいと思って組んだライン。
1本目はオアシスとKSP1へ投入。26~7gで安定。


・14-25 自己ブリ13-5(早期♀)、48.0mm
※14-24と似たような意図のライン。
1本目はオアシスとKSP1へ投入。MSボトルから唯一の30g。KSP1からも29g2頭。
2番と並んで期待の早期♀ライン。ガッチリするかもしれませんが、必要以上に厚くはならないはず。


・14-26 shima12-15、53.2mm
※14年ブリードでは異色な組み合わせ。正直、今だったらこの組み合わせは考えないかも。
1本目はHSとKSP1へ投入。HSから30g超え2頭。
若く長さのある幼虫が特徴的。



自己ブリ12-2、83.0系(14-27~28)

・14-27 自己ブリ12-7、53.0mm
※14-14と並ぶ、MK系×マツノ系の組み合わせ。
1本目はオアシスとKSP1へ投入。このラインも安定して25~29g。
自己ブリ12-2の影響か頭がやや小さい気がする。


・14-28 自己ブリ(早期♀)、49.0mm
※MK系の血が濃い組み合わせ。
1本目はオアシスとKSP1へ投入。最大でも27g止まり。
体重を乗せるつもりのラインではあるが、やはり頭が小さい気がする。




以上。28ライン組んで、欠番4ライン(8、10、15、18番が欠番)、1本目スタートは24ライン。
裏年久留米としては虫は揃えたつもりですが、組み合わせの洗練さにはやや欠けてます。
自己ブリ12-7は17ラインに関わってます。
これだけやれば、自己ブリ12-7でどれかは良いラインになるかもしれないが
このやり方では血統の自己補完は出来ないですね。
この年の失敗は補強でもありますね。
♂が少ない。
インよりはマシ程度でこれではアウトラインでは不利。
♀の補強はラインを当てるのに有利でも、将来的に先細りになりやすいと思う。
♂依存で当たった場合に異腹ラインとつけたいかと考えると、やはり濃くなるので……
無尽蔵にやれるなら♀を幾つもつけても良いかもしれないが
個人的には少数精鋭にする場合は必ず1♂1♀にした方が良いと感じましたね。
来年の補強は♂を悩みましたが、1~2♂はマツノ補強に頼ることにします。
表年の♂を裏に回すのも考えてますので、それでだいぶ♂の数は間に合うと考えてます。

それと、もう一つ。
14年ブリードは多くても1ライン30頭そこそこに押えましたが、20頭くらいでも十分ですね。
来年は優先ラインは20頭そこそこで、それ以外は10頭程度に抑えようかと思ってます。
35ライン近くなりそうなので、どうやりくりするかが悩みの種でしたが、良いラインは数を抑えても十分結果は出ますので。
まだまだ久留米はアタリの倍率が高く、欲張った結果ハズレを無駄にやるよりは遥かにマシです。

上記が反省点だとすれば、明るい点もあります。
まず、14-9。このラインが今後も上手いこといけば助かります。
次いで、14-19と21が自己ブリ12-7が入ってないラインで途中経過とはいえハズレなかったこと。
1本目でハズレると取り返しがつきませんから。
基本的に体重が乗るだろうなと思っていたラインは乗ってきてます。

2本目30g越えの銘柄別分布も
オアシス……32g台1頭、31g台8頭、30g台8頭
HS……35g台1頭、33g台1頭、32g台2頭、31g台6頭、30g台10頭
KSP1……32g台1頭、30g台1頭

30g超えは全個体画像を過去記事でアップしてます。
ササっと交換してしまいますので、雑な写真ですが過去を振り返る時に少しは参考にしてます。


次の勝負は3本目の交換。
目標は35g超え50頭はちょっとホラ吹き過ぎますので堅実に30頭。
2本目も3銘柄全て当たれば、8~9割が30gで35gも50頭いけるかもしれませんが……
そして、ブログのネタになる様な特大幼虫が1頭でも出てくれると良いですね。

まだ、2本目交換作業自体は全て終わってません。
明日以降は♀も手をつけていきます。

2本目交換最後になるかもしれない30g越え

今日はオアシス6本とKSP1を4本交換。

KSP1は28g止まり。
飛びぬけたのが出ないですね。
良い銘柄だとは思いますが、いかんせん好調のラインを入れなかった。
マツノ系のパワーのあるラインは確実に食える菌糸だと思いますね。

オアシスからは多分最後の30g越え。
DSCN1012.jpg
DSCN1013.jpg

20番からは2頭目。
♀だと思ってハネた棚にいました。
いつの間にかに爆発的に食痕が出てきてましたね。
珍しく1本目で居食い部屋を作ってました。
しかも、凄い良い感じの幼虫。
多分、今年の幼虫の中では一番期待してしまうプロポーションです。
長いけど、線が細い訳でなく、ムチムチが皆無で、色もまだ白め。

オアシス(Mビン&MSボトル)はこれで102♂が交換完了。
もしかしたらもう♂は終了かも知れません。
102♂で終了ならば、内訳は
30g越え17頭、29g15頭、28g13頭、27g23頭、26g16頭、25g13頭、24g5頭
Mビンは体重が乗りますが、MSボトルのほうが見た目若い幼虫が出てます。

HSとKSP1は♂ボトルが足り無さそうですので、オアシスに移行するかもです。
多分大きいのは出ないと思います。
今年の2本目交換はこれで最後の30gかも知れません。
オアシス17本、HS19本、KSP1は2本。
合計38頭。
ほぼ2割。
20頭(1割)くらいは出したいと思ってましたが大躍進ですね。
今年のオアシスはオガが仕込みのロットの良かったので
10頭くらいは出ると思ってました。
それとHSとKSP1で5頭ずつくらい。
HSはちょっと出来過ぎ。
KSP1はもうちょっと食いあがらせればという感じもしますが
HSほど良い状態を維持できていたかというと、……でしたのでもしかしたらここが限界のタイミングだったかもしれません。
温度耐性はやや劣るかもしれませんね。
オガから栄養が抜けてしまっていた感じが否めない。
25~6℃で管理して23~4℃に下げるやり方ならもう少し元気だったかもしれませんね。
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プロフィール

庚午 虫蔵

Author:庚午 虫蔵
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自称
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