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今年の2本目管理を振り返る

今年の成績は昨年よりも格段に良くなり、35g超えも現状124頭目。
ここまで成績が良くなった理由は、2本目の管理で重視したの菌糸の状態管理。

今年、多分そうじゃないかと思ったこともあります。
今年から交換後、即蓋を締めるようにしましたが上部被膜再生を最優先したためです。
培地から菌糸が再生するのに必要な水分が抜けてしまうと、水分が抜けた部位は被膜になりません。
2、3本目は幼虫の投入穴が1本目より大きくなるため、菌が再生するにも時間がかかります。
僕は上部と蓋の間には雑菌がいること前提で、菌勢が勝ってるうちは汚染されないだけだと考えてます。
上部被膜の再生が不十分な菌糸は投入穴を介して、菌勢が弱くなった頃を見計らって
内部からカビや粘菌ボトルにするのではと。

上に書いたことは失敗パターンですが、成功パターンとして感じたこともあります。
2本目は居食いさせるための菌糸と定義してますが
居食いさせるために必要な条件は幾つかあると思ってます。
まず1本目の管理が1番重要で、次に居食いになりやすい銘柄か否か。
そして、2本目の管理で居食いを維持できるか否かが別れると。
2本目の失敗は主に乾燥。
培地内の水分は被膜に集まると言われますが
逆を言えば、被膜と被膜に集まった水分が培地内の水分をそれ以上逃がさない役割を果たしていると。


今年は本当に菌糸の世話をしているようなサイクルですが、幾つか見えてきました。
・1本目は投入穴が小さく乾燥とはほぼ無縁なので、菌糸に負担になる温度変更はここ。
・2本目は投入穴が大きく上部被膜の再生を優先しなければならないので、水分を気にした管理が必要。
上部被膜再生する段階でも水分は抜ける為、菌糸は1本目より弱く温度変更はしない方が無難。
蓋は幼虫が潜ったら即締め。空気さえ淀ませなければ幼虫の安定に異常は一切なし。
・3本目が一番難しいステージ。
投入穴、温度が2本目と同条件としても、湿度が致命的に異なるから。
交換は湿度50%は最低欲しいと思う。
勿論、蓋は即締め。
上部被膜再生を確実に確認してから降温作業が必須。
菌糸の成長適温範囲を確認しておけば降温タイミングが読みやすくなります(つまり年間スケジュールはあまり細かく設定しない)

菌糸の管理の差で、菌糸のトラブルもより深刻化すると思います。
今年の菌糸の死滅で、死滅までに1~3ヶ月弱と微妙に時期が異なる要因に
製造側の諸要素があるとは思いますが、絶対にブリーダーサイドにも要因があると思います。



今回は、個人的に思ったことを書きました。
飼育法は本やネットに載ってることがセオリーという風潮ありますが
マネから入って今年こそは究極のブリード法と思っても、結局は毎年改善との戦いになります。
要点を理解できずにセオリーに拘るか、セオリー無視になろうとも思い切って要点に全振りするか。
センスの分かれ目は独自のやり方に拘るか、最適化を目指すか。
ここを間違えると次の年はポテンシャルを引き出せないです。
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こんにちは

更新ペースが速くて•••^ ^
KSP2の交換報告、やはり出ましたね。
究極を目指す。やろうと思っても
なかなか出来ません。

ブリード環境と、菌糸ボトルの銘柄に
よってかなり違うため、経験を積み、
観察を繰り返し、考え実行していく
ことで見えてくる部分。

以前我が家は全く同じ菌糸ボトルで
レンタルスペース、ワインセラー
そして東京、名古屋。
飼育環境による違いがどれ程あるか。
比較したことがあるので良く分かる。
失敗経験は重要です。^ ^

>チョネさん

ブリード繁忙期は何だかんだで無理してでも更新してしまいます。
究極や完璧を目指すから面白いです。
オンリーワンなるにはナンバーワンからです。

銘柄の違いも多少はありますが
菌糸の容器やタイベック、温度と湿度のバランスで
ブリードがより奥深くなってくると思います。
後は見えたものを眺めるだけでなく、掴むだけの実行力です。

飼育環境による比較は重要です。
僕もワインセラー、ガラス温室、冷し虫家、引っ越しと様々な経験をして
今のブリードルームも毎年のように設備増強・マイナーチェンジしてきました。
一概に飼育環境といっても、一室使えば後は努力次第だと思います。
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庚午 虫蔵

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久留米専。
自称
「最後のクワガタ狂世代」
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